風鈴(ふうりん)三夏


悠/三句



吹かぬ夜の風鈴恥じてうなだるる

風鈴の風をよろこぶ音色かな

風鈴や半紙に写すやまと歌




語録

句の姿、さのみ(それほど)変るにもあらで
人々の腸(はらわた)をしぼる所
聞く者の好く好かざる(好き嫌い)ものにとれて
無下の心のごとく聞きなし侍らんは本意なし(残念である)。
~芭蕉



一読ありふれた句に見えながら心の深くに残る作品を、読者の好き嫌いで片付けるのは残念である。



風鈴で一句どうぞ。