季語295 野分
初秋

のわき

のわけ

野分晴れ

野分あと



厳密には雨を伴わない秋口の強い季節風であるが、現在のいわゆる台風に近いイメージである。



例句


荒れ荒れて末は海行く野分かな

猿雖



真中に月のありたる野分かな

鈴木美智子



野分していよいよ遠き入日かな

日野草城



死ねば野分生きてゐしかば争へり

加藤鍬邨



塵一つのこさぬ町や野分あと

悠 よろしければ野分で一句どうぞ。