大前研一氏の著書、「The Invisible Continent」(「新・資本論」 )のなかで
述べられている「Invisible Continent(見えない大陸)」というものを
最近、私は強く感じるようになりました。
「見えない大陸」が、見え始めてきたのです。
「見えない大陸」とは、何でしょうか?
「Invisible Continent(見えない大陸)」とは、
現在大変革が繰り広げられているボーダレスで
実体のないビジネスの舞台です。
現在、世界経済は急激に変化しています。
この急激な変化の本質とは、
「これまでの経済原則」のまったく通じない「新しい経済」が
生まれてきたことです。
日本の政治家、指導者の方々はその変化に気づかず、
100年前の「ケインズの一般理論」をもとに国債乱発や、
金利を下げたりして国民の財産を無駄に使い、
1990年代の「失われた10年」という経済の低迷を招きました。
彼らは、「既存のマクロ経済の考え方」を基本としていますが、、
「新しい経済」においては、
彼らの考え方は、まったく意味を成さないのです。
「新しい経済」が始まったのは1980年代中頃のこと。
☆1985年☆
以来20年近くにわたって変革は劇的な速度で進み、
今も凄まじい勢いで継続しています。
この大変革は、
まるで人類が「新しい大陸」を発見したときに起こる
大変革だといえるでしょう。
この「新しい経済」、「新しく発見された大陸」には
「陸地」がまったくありません。
たとえていうなら、「見えない大陸」である、
と大前氏は述べています。
この大陸は目には見えませんが、経済的、政治的、社会的な影響、
そしてビジネスに与える影響は極めて甚大なものです。
「既存の価値観」はことごとく淘汰され、
様々なものが新しく生まれ変わるといってもいいでしょう。
見えない大陸には4つの空間があります。
①旧世界から継続している「実体経済」の空間、
②金や情報が国境を越えて自由に流通する「ボーダレス経済」の空間、
③インターネットに限らずさまざまな通信技術から生じた「サイバー経済」の空間、
④自己資金の100倍、1000倍・・・というマルチプル(倍率)の
資金が動く「マルチプル経済」の空間
見えない大陸の現象のすべては、
この4つの空間が複雑に関係しあって起こっているのです。
この「新しい世界」では、
政治家の方々が考えるような「旧世界」における「マクロ経済学」は
まったく役立たないし、
「これまでのビジネスの手法」はもはや通用しないのです。
逆の視点からみれば、
このブログのようにインターネットを活用すれば、
「見えない大陸」の「新しい世界」において、
旧世界では信じられないような大きな成果を出す可能性もある!、
といえるでしょう。
ブログを通じて、時間・場所に縛られずに、キーワードにもとづいて、
様々な方と協力できるところにも、
「見えない大陸」での大成功の可能性を感じます。
P.S.
参考書籍:
大前 研一著、「新・資本論」 ―見えない経済大陸へ挑む