十二年
今日の神戸はしめやかな曇り空でした。
あの朝から、もう十二年という月日が流れたという事実は
一日中少し私を戸惑わせ続けていました。
十二年という時間、私は「ちゃんとできてきた」のか…。
「恥ずかしくなく、やってこれた」のか…。
それを思うと、いたたまれなく思うのです。
まだ「足りていない…」と。
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そう、やっぱりその日は特別で。
去年はちょうど結婚式の直前で、いつもよりは意識できていなかったけれど…。
「生きている」と「生かされている」のは微妙に違う、当時そんなことを思っていました。
大好きな神戸が血を流しているような姿を、少しずつ立ち上がっていく姿を、そして何事もなかったかのように整っていく姿を、ずっとずっと見てきました。
「生かされている」そう強く思っていたはずなのに、少しずつそんなことも忘れそうになりながら…。
それでも毎年めぐり来る「この日」、私のように取るに足らない存在でもやっぱり「生かされている」んだと思わずにはいられないのです。
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ありがとう、今の自分でいられることを、ここでこうしていることを。
言葉に出来ない複雑な気持ちたち…だけど、なんだかんだいって一番最後に残るのは、感謝の気持ちなのかもしれません。
1月17日の夜に。