春の香り
今日は空が青くて、とても気持ちのいい日でした。風は冷たくても、弱々しかった日差しは確実に力強くなってきていますね。
今年は、どうも春の訪れがぐっと早そう…。まだ2月の20日だけど、体感的には確実にもう3月中旬。
鈍感な人間の体でさえそう感じるくらいなので、きっと植物たちはもっとひしひしと、それこそ全身で感じているのでしょう。どうも花びらをほころばせるのがいつもより早いよう。
実家の白梅が、早くも満開です。この梅には毎年山からうぐいすが来て、可憐な声をきかせてくれていたのだけど、今年は姿を見ていません。この木からはよく梅の実が取れて、おばあちゃんが梅酒を作っています。
父が気を利かせて、枝をおすそ分けしてくれたのでさっそく我が家にも飾ってみました。
つぼみのたくさんついた、立派な枝振りのところを選んでくれたので、切ってしまうのが心ぐるしく、そのまま生かしてあげることに。ガラスの花器とバランスが微妙に悪いんだけど、これはこれで。
その小さな花びらの様子はとてもはかなくて。自然と楚々とした透き通るように色の白い、竹久夢二の絵に出てきそうな乙女を想像しました。
実はこの梅を置いているのはお手洗いのカウンター上。うちのトイレは真っ白な空間 なのですが、そこに置くにはぴったりだったのです。そこに梅があるとしばし見とれてしまう…(ってあまりその姿は想像されたくないのですが。。。)
さすがに梅は香りがよくて。小さな部屋なので、ドアを開けるたびにかぐわしい香りが漂ってきます。ナチュラルなアロマというのかな。。。
今からはこうやって、少しずつ、たくさんのお花が開いて春を知らせてくれるのでしょう。しかし、冬が大好きな私としては、もう少し冬を楽しみたいな、とも思ってしまいます。