空を見上げた
建物と建物の間に囲まれた
回廊のような洗濯物干し場の上に
長細い空が見えた
ゆっくりと雲が通り過ぎる
自由って何だろう?
見上げた空の下、2階の私の部屋
窓には鉄格子のような白い柵がついている
それは、私の安全を守る為
自由って何だろう?
流れていく雲を見つめていたら
瞳が雲を映したことに感謝を覚えた
目が見える
息が吸える
微笑むことが出来る
それだって、自由だよね。
私の自由は、今とてもちっぽけだけど
でも、生きてるってことは少なからずそれだけで
たくさんの自由があるじゃない。
たくさんの選択ができるじゃない。
いつ笑うか、どこで笑うか、誰に笑うか、どうやって笑うか
限られた空間の中でさえ
喜びを見つけられるようになったなら
広い場所、安全な場所に出たときは
どれくらいの喜びを感じられるだろう?
今 私は、
顕微鏡を覗くように 幸せを見つめてる
でも、いつか
望遠鏡でも覗いてみたいな
ず~ っと遠くの幸せまでも...