行政と歯科衛生士 | 春風あかねのブログ

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歯科衛生士とケアマネージャーの資格を持っています。くも膜下出血からの生還。最近では自己愛性パーソナリティー障害の人との関わりを絶とうと決心。

東京にいた頃、父親の会社の隣が保健所でした。
私が歯科衛生士になったら勤めてくれないかな~と冗談で言われたことがあります。
東京の保健所には歯科衛生士が常勤しているんだと思ったのはその頃でした。
田舎に嫁いで、子どもが生まれて乳幼児検診などで出向いた所、歯科検診はあるが、その後の指導がないではありませんか!上の子と下の子6歳離れてるんですけど、歯科保健指導はなし。後で聞いたら隣の市では妊婦さんへの指導、もちろん乳幼児検診の歯科保健指導はあったみたいでした。
尚更、どうしてないのかな、やらないのかな?イコール変だな?予算がないのか?などと、勝手に思いを膨らませてしまいました。
検診に行くと周りの赤ちゃん、その兄弟たちはお菓子を食べ放題、ジュースを飲み放題。その後、乳歯がみんなむし歯です。
いや~カルチャーショックでした。
自分は単なるイチ保護者ですから、何も言えない。
その後、行政と関わりができました。
地元の歯科医院は歯科衛生士を雇っていないので、確かな情報ではありませんが、歯科医院では治療だけという所が多いみたいでした。
そこからの、歯科衛生士介入ですから、理解してもらうのに10年くらいはかかりました。
お母さんの中で徐々に「自分がむし歯で苦労したから子どもはむし歯にしたくない」という方々年々増えてきたのです。
地域で17年も関わっていると赤ちゃん指導したお子さんが高校生になり、お母さんから「おかげさまでむし歯なしに育ちました。ありがとうございました。」と言われた瞬間がとても嬉しいし、やっててよかったと。
行政とフリーの歯科衛生士の繋がりは難しいです。歯科医師のようにガンガン言えません。こちらが例えば何か提案してもほとんど無駄で、学校でしたら養護教諭に遠回しに言うしかないのです。保育園も幼稚園も年間行事が決まった後に何か他の行事を入れることはとても難しいのです。ささやかなお金も発生するので教育委員会への打診も必要となるようです。
唯一、学校保健委員会が年度末にあり、行政の人、教育委員会、先生方、栄養士、医師、歯科医師、そして私が参加できることになり、その場では意見を求められますので、意見と要望をお願いしています。
しかし、次の年度も変わらずです。
新しい提案こそ難しい。
せめて、来年度も(私を)使ってくださいぐらいでしょうか。