年賀状と引退 | 春風あかねのブログ

春風あかねのブログ

歯科衛生士とケアマネージャーの資格を持っています。くも膜下出血からの生還。最近では自己愛性パーソナリティー障害の人との関わりを絶とうと決心。

お久しぶりです。年賀状を作成していて思った事は歯科衛生士の先輩後輩に向けて何を書こうか迷ったし、コロナで会うことも出来ないので今までの感謝とこれからの活動についての報告をしました。内容は今までチームを組んでいた母子歯科保健指導など今までありがとうございました。引退します。ということです。

23年間地域に寄り添って歯磨き指導一生懸命やってまいりました。歯科衛生士会に入り勉強会や上層部にかけあって歯科医師会との繋がりにも口を出してまいりました。

私の働き方は常勤で主人の経営する整骨院のアシスタントと事務作業。昼休み(主人は往診の為3時間ほどある)に地域に出向き日雇いの形で小中学校や保育園幼稚園の歯科保健指導にあたるという形でした。しかし、コロナで一変してしまいました。感染リスクからどの授業も延期になってしまいました。本業の整骨院も患者さんが今までの半分以下になることもあり、通院できない方は送迎サービス(無料)まで業務を増やしました。

この23年間で市町村合併があり例えば小学校全学年毎年指導していたものが1・2年生だけになってしまいました。これははっきり教育委員会からそれだけの予算がないと言われました。市内全小学校の指導体制もありません。それと学校歯科医からは自分の担当学校に部外者の歯科衛生士を入れるのに抵抗がある歯科医がいたことで、だったら歯科医ご本人がやってくださればいいことなのにうやむやにされてしまい宙に浮いた学校もあり、その辺を教育委員会の先生に申し上げたところ「専門家による保健指導は必要」とは言ってくださったものの、具体的な進展はありませんでした。1つよかった事は長年やっていたおかげで指導を受けたお子さんが親となって再び我が子の授業に参加したときに感謝の言葉をいただいたことです。「自分もむし歯なく、子どもも歯磨き大事ですね。あの時の授業受けていてよかったです」と。隣市では健康課に保健師と歯科衛生士がいます。学校でフッ素洗口も導入しています。最近ではテレビでも口腔と全身状態の関係について「予防歯科」という言葉も定着してきました。私にあとできることはないのか自問自答してきましたが、残念ながら引退の道を選びました。小学校でお話しするとみんな目を輝かせて聴いてくれた。保育園での歌やエプロンシアターもすごく好評だった。養護教諭からは専門知識がないので助かった。保護者からは個人的な相談に乗ってもらってよかった。などなど、うれしいお言葉をいただいた。本当に23年間ありがとうございました。

また、気づいた事はこのブログに書こうと思います。