終演しました! | うさぐのブログ

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今年の目標:一日一努力。

Blood type Be、無事に終演しました。
沢山のご来場、本当にありがとうございました。

賛否両論の意見が本当に僕たちを育ててくれます。
まだ未熟で勉強不足のまま向かった初めての中劇場公演。

制作側の不備で
お客様におかけしてしまったご迷惑は
本当に計り知れません。



今回、作品においては
僕らの今まで築いたセオリーを捨て
冒険に出た部分もありました。


お客さんが受け身で観るのではなく、
考えてみるための演出、そして構成。

「答え」が分かる舞台ではなく、
事象が起こって、
台詞の中にヒントがある舞台。

僕たちはそんな世界を目指しました。



想像力をかきたてる場面を作るため、
今回の現場で重視されたのが「情報量」。

役と役の関係、
それが演出されたものではなく
真実であること。

どこでどの役とコミュニケーションをとってもいい。
台詞のどの部分に反応してもいい。


役(役者)が自由に生きるため、
いくつかの場面が「立ち位置」や「動き」を決めずに
演出され、
お客さんがどこを見ても、
「リアルタイムでお芝居が作られている」という
状況を求められました。


そのため、稽古では前日と同じ動きをして
「持ち込みがない」と
演出の栗原から叱咤を受けることも。



お客さんも終始アンテナを立てて見なければ
「参加」したことにならない
頭を使う舞台だったのではないかと思います。





以上に関してアンケートに
お寄せいただいた感想はさまざまで、
難しかったという意見も多くありました。

たしかにこうした脚本で
物語ではなく、
人間を見せることに比重をおいた演出は
あまり例がない気がします。


本来なら両立せねばいけないところですが
どのキャラクターも主軸になりうる
というコンセプトは
栗原の大事にしている色だと思いますので
今後の成長にご期待くださればと思います。


皆様からいただいた
真摯な言葉を重く受け止め、
こちらも誠実に届けることへの努力を続けていきます。


この度はご来場本当にありがとうございました。

毎日が真っ向勝負の戦場。
今後とも山下幼稚宴をよろしくお願いいたします。