ある詩

この世界の全てが眠りにつき
暗闇の中で夢さえも寝静まった時
1人でも夜におびえず
星を見て歩む人になれ
希望を紡ぎ出す人になれ
冬の夜は長くしんしんと雪が降る
行くあてのない雪の日の夜も
仕事を終えた作業場付近の
ロウソクさえ消えてゆく暗い部屋で
悲しみを愛する人になれ
希望を紡ぎ出す人になれ
絶望のないこの絶望の世界
悲しみのないこの悲しみの世界
愛を分かち合えば春の雪が降る
雪に振られながらも待ちこがれ
望んでいたものに出会えたら
喜んで抱きしめ合って笑ってごらん
頬を寄せ合って泣いてごらん
星を見て歩む人になり
希望を紡ぎ出す人になる
春の雪が降る麦畑を歩く者には
皆駆け寄り
胸いっぱいの夢を受け取れ
夢を抱け