いよいよ大学病院へ検査に行く日。



手術するからお預けになるなと全て用意して行きましたが結局意味なかった^_^;
後に大学病院で伝説となる暴れっぷりあおたんなのでした゚(゚ノ∀`゚)゚。





夜中に家を出て朝イチの診察に間に合うようにむかいます。





あおたん初めての遠出。
お利口に車で寝てくれてました。
車酔いだけはしたことないあおたんなのです( ˶`﹀´˵ )




到着してすぐに窓口で受付。



何も分からないあおたんはキョロキョロしてました。



2階の待合室で待つこと少し。



担当してくれる女の先生があおたんのもとへやって来ました。
しっぽ振って絡みながら喜ぶあおたん❀.(*´▽`*)❀.



嬉しそうでした。




地元の病院で検査した結果はすでに送ってもらっていたので、まずは問診を。



時系列で詳しく話しました。



血液検査も食後や食前何時間くらいかなど。



そして考えられる1番の病気はやはり門脈シャントの可能性が高いようです。




そしてまずはこちらで検査をして確定診断が出たら手術を希望するかどうか。



検査をしてCT、エコー、レントゲン、血液検査をしてみないと手術出来るかも分からないということ。



この病気はシャントの位置や数によって手術適応かどうかが決まるそうです。



発症が多い小型犬は肝外単一シャントが多いみたいです。




猫は稀だといいますが最近は猫も増えてきているのかブログ検索では同じ病気の子が小型犬よりヒットします。
大型犬はほんとに珍しいみたいです。




そして大型犬は肝内シャントが多く手術も難しいことが多いこと。



あおたんは可能性で言えばどれなんでしょうか?と聞いてみました。



総胆汁酸やアンモニアの数値がとても高いので肝内やシャントが複数の可能性もあると思います。と。



でも検査してもないのに落ち込んでも仕方ないので検査をお願いしました。



そして手術出来るならお願いします。と。




そして検査のためしばしの間お預け。(*´︶`*)ノ








9時頃預けて11時すぎに呼ばれました。



まずしたのは血液検査とエコー、レントゲン。



血液検査の結果はやはりアンモニアと総胆汁酸や肝臓の数値が高い。



そしてこの病気の子特有で血が止まりにくいという結果がでました。



地元の病院で血液検査した時も、大学病院でも採血の際は血が止まりにくく止まるまで時間がかかりました。



レントゲンでは肝臓に栄養がいっていないための小肝症が認められました。




通常の子の半分くらい



エコーではシャントが。




暴れたみたいなので見せてもらった画像はブレブレでしたが(笑)
多分これでしょうと。



これを診て麻酔には耐えられるみたいなのでCTをすることに。




でも1番怖いのは麻酔。



ここで先生に説明されたことは、 

門脈シャントの子は肝臓が悪くなっているため麻酔の覚めがとても悪い。
麻酔後に肝性脳症などの発作をおこすことがある。なので今まで処方されていたアンモニアを下げる薬を事前に静脈点滴で流してから行う。



あとは避妊などに受ける麻酔の説明と一緒です。


同意書にサインをしてまたお預けのあおたん。






再び呼ばれたのは13時30分くらいでした。


診察室に行くと麻酔でまだあおたんはぼぉっとしてるので先に説明を受けました。


CTの結果は
幸いにも肝外単一シャントであり手術適応と!



ただシャントの血管がとても太く手術は最低でも2回しなくてはいけないということ。


3回の可能性も。



2回以上となるとお金も倍以上かかるわけで、でも手術出来るといううれしさの方が勝っていました。



手術はもちろんお願いします。
と伝えました。



ただ今日は一時帰宅しましょう。



次の週の火曜にカンファレンスをし、手術の日が決定されると。



遠いから今日預けて次の週の火曜日に手術出来ませんか?と聞きましたが
そういうわけにはいかないんですよねー。笑



仕方ないので今日は帰ることに。




検査室にあおたんを迎えにいくと学生の獣医の卵さんに囲まれてチヤホヤされているあおたんがおりました(笑)



帰りの車もとても良い子🎶
ほんとにお疲れ様でした(*´ω`*)




検査費用 約90000円






手術までの日々はとりあえず今まで通りとのこと。




毎日の薬と1~2日ごとの点滴も。





ご飯は手作りと伝えたら半量を肝臓サポートに変えましょうと。
でも肝臓サポートはすぐに食べなくなり手作りのみで過ごしました(^-^;



さらに加わったのは肝臓に良いサプリ。
これは今でも飲んでいます。




大学病院でのみの処方のようで、人用のため甘くて美味しいみたいであおたんのお気に入り。





そして手術の日。
前日の月曜日からお預けです。
この日はブリーダーさんがかけつけてくれました。



あおたん大喜び٩(๑′∀ ‵๑)۶•*¨*•.¸¸♪
手術前だからか激混みでしたがやっと呼ばれて診察室へ。



担当の先生は今日お休みなので助手さんに説明を受けました。



もう一度門脈シャントについての説明。



そして手術の注意点。



前日のCTと一緒で麻酔の覚めが悪いかもと。

手術自体は1~2時間で終わるけどこの病気の1番怖いのは術後発作。

この発作がおこると予後は不良。

これは2回目の手術の時もなりうることのようです。

ただそうならないように細心の注意はすると。

前日のこの日からまた発作がおきないように点滴を流すようです。


その発作がおこる可能性が1番高いのは術後4日。

なのでそれまでは入院です。

1番注意しなければならないのは48時間です。

そうならないように祈ることしか出来ませんがあおたんを預けました。


手術から入院までかかる費用は
400000~500000円。
1回の手術でです。

この費用はほんとに病院によってまちまちです。言えることは金額よりも症例数、先生の執刀数。などで決めた方がいいということ。
手術の仕方や管理によって予後が決まる。そういう可能性も高い病気です。









預けたその足で大阪の薬の神様などにお願いをしに行きました。



お願いするしか出来ないけどきっと無事に帰ってくる、元気になることを信じて!


そして無事に手術終了の連絡が。



麻酔の覚めもよく術後から元気にしていたようです。



フロアに響き渡るくらいの叫び声で鳴いていたあおたん。笑


当然ゲージの中も大人しくないので痛み止めも少し強いのを。


そして誰も居ない夜中は点滴を外して、先生が集まる朝方にまた点滴をするとのこと。


誰も見てないと絶対外すもんね。、笑


退院までこまめに連絡を下さいました。



元気いっぱいでご飯も完食していたようです。
ゲージから出たいがために柵を前歯で引っ張り続けたあおたん。このおかげで出っ歯になって帰ってまいりました(笑)
成長過程で治りましたけどね^_^;






そしてお迎えの日。



朝一に行くと痩せたあおたんが(^^;
成長期なのに普通の量の缶詰ご飯しか貰ってなかったみたいです('∀`)




どよーんとしていてテンション下がっておりました。笑



そんなあおたんを撫でながらの手術の説明を。


思っていた以上にシャントを縛れなかったこと。


門脈の血圧を測りながらのシャント結紮手術になるのですが、あおたんの場合軽く糸をかけただけで門脈高血圧になりました。




なので高血圧にならないギリギリの数値で結紮したようです。



あまり縛れはしませんでしたが、シャントの血流は弱まり門脈のほうにしっかり血流がいっていました。



そしてシャントが2本あるように見えたけど二股に別れているだけだったと。



それを画像や動画で丁寧に説明してくれました。



やはり手術は2~3回になりそうですが、成功してほんとによかったです。



術後発作もおこらず元気に帰ってきてくれたことに感謝感謝です。



術後の血液検査の結果も良くなってきており、アンモニアや総胆汁酸の数値もすごく下がっておりました。




肝臓サポートでなくても普通のご飯を食べていても結果がよかったので、ご飯は何を食べても良くなりました。



好き嫌いの多いあおたんにはとても嬉しいこと。



次の手術は5~6ヶ月後。



肝臓がしっかり育ってるのを確認してからの手術になります。



その間は地元の病院で血液検査をしながらくらすということ。


薬と点滴はもう良くなりました。



続けるのは大学病院からのサプリのみ。



1キロにつき1g飲むので、たくさんもらって帰りました。






そして腹ぺこのあおたん(笑)



帰るまでにたらふく食べて帰りました。




今まで食べられなかった牛肉もサービスエリアで食べました。
美味しかったねー♪




とりあえず一段落。

何でも食べられる幸せ。

毎日病院に通わなくていい幸せ。


たくさんの幸せを噛み締めています。




門脈シャントは1回の手術で終わることが少ないです。
今まで血流がなかった門脈のほうに結紮して血流を流すということはとてもリスクが高いということ。
あおたんみたいに血圧がグーンと上がる子は少なくともいます。なので慎重に何回も縛っては緩め、ほんとに微調整の作業だと。
コイルで徐々に締めていく方法や腹腔鏡でやるところもあるそうです。
でもあおたんの場合は後に書きますが血圧が安定していても肝臓が壊死してしまう。予後が悪くなるリスクが、高いので臓器全体が見れるお腹を開けての手術。糸で縛る手術があっていたのだと。


同じ日に同じ大型犬、同じくらいの月齢の子があおたんの前に大学病院で手術しましたが、その子はあおたんとはまた違う術式。
ここの状態、症例によっても違うようでした。






手術1回目大学病院編終わりです(*^^*)