結婚ゲーム 第一章 | 恋愛マグネット

結婚ゲーム 第一章

主人は浮気している。
でもいいの。私にも彼がいるから。。。

主人と出会ったのは、今から15年前。
私は大学生でした。

田舎から出てきて始めたバイトは大学近くのファミリーレストラン。

実家からの仕送りじゃ足りなくて、3回から私は夜のバイトを始めた。
そこにお客としてやってきたのが今の主人。
年齢は、私より一回り上。
飾らず、羽振りも良く、無理じいもせず、大人の男性って素敵だなと思った。
私はすぐに彼に夢中になった。
既婚者だとわかっていたけど、そんなことはどうでもいいって思えた。

ある日、主人は言った。
「妻とは離婚する。君も就職活動なんかせずに、僕のところに永久就職しないか」と。。。


本当に主人は、離婚。
私は、22歳で34歳の彼と結婚。

すべてはうまくいくような気がした。
主人は、小さな会社を経営している。
友達からはセレブ婚ともてはやされた。

それから10年。

9歳と7歳の息子がいて、私は主人にとっては女ではなくお母さんになってしまった。

年の離れた主人が、浮気するなんて。。。


シャツについた、ファンデーション。
私と違う香りの香水。
マメに返信しているメール。

何故?

お互いが義務的に行っていた夜のおつとめも、もう2、3年ない。

大学時代の友人は、家事にも追われず、今だおしゃれに励んでいる。
私は主人の会社で事務。


つまらない。


私だって、もっとおしゃれをしたい。
もっと恋をしたい。
どうして、結婚してしまったのだろう。
こんな主人と。。。

そんなとき、主人の会社の社員が声を掛けてきた。

「社長は今日も出張ですよね。
よかったら、お昼休みにたまには奥さんも紅葉でも見に出かけませんか?」

「えっ?私と?」

「そうですよ。奥さんももっと楽しまないと。」

彼は、29歳。私より3つ年上だった。

私の女として乾いていた部分を潤してくれる言葉に私はひどく興奮した。