日本動脈硬化学会が、動脈硬化性疾患の予防・治療の指標として「総コレステロール」をはずし、


かわりに「LDLコレステロール」を判断基準とする診療ガイドラインを作ったようです。


何でも、2月3日に福岡市で開かれた同学会理事会で承認された、とのこと。



肝心の動脈硬化学会のHPには、まだ何も発表されていないようですが、


診断基準が大きく変わることになりそうです。



もともと日本人の高コレステロール血症には、LDLコレステロールが低く、HDLコレステロールが高いケースが


多く、必要以上に抗高脂血症薬が処方されていました。


実際、私も総コレステロールが220以上あって、高脂血症の分類に入るものの、LDLが低くてHDLが高いケースは


何度も見たことがありますから、矛盾のようなものは感じていました。


新しいガイドラインでは、LDLコレステロール140以上が、高脂血症となるようです。


わかりやすくていいですね。



(個人的に、去年の健康診断で総コレステロールが210近くあったので、


少しホッとしました。


いくら患者さんに「総コレステロールは高いけど、悪玉が多くないから大丈夫ですよ」と言っていても、


高脂血症の診断基準が総コレステロール220であれば、自分の210という値は


とても気持ちの悪いものでしたから・・・)