前回の看護師の不思議に引き続いてですが、


決して、当院の看護師に不満があるわけではありませんので


そこだけは、よろしくお願いします。




以前も書いたかと思うのですが、朝の採血当番というのは


研修医の仕事になっています。


本来であれば、日勤の看護師さんの仕事なわけですが、


毎年4月は、研修医1年目が採血を練習するために


朝早くから研修医がやるわけです。



ただ、本当の4月初めというのは、研修医だけで


採血をやらせるわけにはいかないのです。



いくら医学部を卒業して、お医者さんになったとしても


採血なんてほとんどやったことがない。


おまけに、その日に出された採血オーダーによって


どのスピッツに採血すればいいか、どの順番で


スピッツに血液を入れていけばいいかが、違うわけです。



ですので、最初のうちは研修医に日勤の看護師さんが


付いてくれて、いろいろ指導してもらいながら採血業務を


していくわけです。




ここで問題になるのが、日勤看護師さんの業務開始時間です。


日勤看護師さんは朝7時20分から業務開始なんですが、


患者さんの食事開始が7時30分。


つまり、朝食までに採血しようと思うと


7時20分から7時30分までの、わずか10分しかないわけです。




さて、ここでクイズです。


医師の仕事開始時間が7時だとしましょう。


その医師には他職種への指導という仕事があります。


他職種が指導を受けることが出来る時間は6時30分から


7時までの間だけです。


この医師は何時から働き始めるでしょうか。




おそらく、日本中の医師は、6時30分から指導のために


仕事に来るでしょう。





では、当院の看護師さんはどうしたかというと、


予想通り



7時20分から30分の間しか指導できないので、


研修医の先生は7時20分に来てください。



となったわけです。




まぁ、こちらとしては


「では、採血指導のために早く出勤しますので


6時30分には来て下さいね」


と言われるよりは、朝ゆっくりできるので


ありがたいと言えば、ありがたいわけですが。





私も


「それは勤務時間外ですので」


と言える勇気が欲しいです。


いや、これを勇気と言っていてはいけないですよね。


当然のことを言っているだけなんですから。