<<読売新聞より引用>>


ぜんそくで福岡県飯塚市の飯塚病院に入院した二女(生後9か月)が
はしかにかかり、急性心筋炎で死亡したのは不適切な治療が原因として、
同市内に住む女児の両親が、病院を経営するセメント会社「麻生」に
約7600万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が6日、福岡高裁であった。

 丸山昌一裁判長は医師の診療上の過失を認め、説明義務違反の
過失のみを認めた1審・福岡地裁判決の賠償額の約10倍となる
約4400万円の支払いを命じた。

 判決によると、二女は2001年6月、気管支ぜんそくなどのため入院。
隣のベッドの男児がはしかにかかっていることがわかり、医師は治療薬を
勧めたが、説明が不十分だったため、両親が必要と判断せず投薬されなかった。
二女はいったん退院したが、翌7月、はしかと診断されて再入院、
まもなく急性心筋炎で死亡した。

 丸山裁判長は「男児と接触して3日以内に投薬したら、二女の死亡を
避けることができた」と医師の注意義務違反を認めた。

<<以上、引用終わり>>


また、ひどい判決が出てしまいました。

もう、この世の中は、ゴネたモノ勝ちなんでしょうか。


ちゃんと治療薬を勧めたんですよね。それを両親が必要と判断しなかった。

一昔前のパターナリズムがベストだとは言いませんが、

患者の権利を認めすぎた結果が招いたのではないでしょうか。

患者側が情報を求めるのはわかります。しかし、必要以上に

決定権を委ねるのには問題があるんじゃないでしょうか。




投薬が必要ない、と判断した結果、子供が死んだ。



この一文だけを読んだ人は、どう思いますか?

おそらく100人中100人が、


そう判断した


「医師」


が悪い


と答えるでしょう。

しかし、今回の主語は 「医師」 ではなく、

「両親」なのです。だったら、両親が責められても

おかしくないのではないでしょうか。

両親には、子供を麻疹から守る義務はなかったのでしょうか。

保護責任はないのですか。



そして、この裁判長の判決理由


3日以内に投薬したら、死亡を避けられた


また、後出しジャンケンです。

あのとき、こうしてたら、こんな事態は避けられた。

そんなことを持ち出されたら、医療なんて

犯罪の温床になってしまいます。

いい加減、医療に100%なんてあり得ない、ということに

気づいてください。





最後に、どうでもいいことですが、

麻生飯塚病院って名前を聞いたことは何度かあるので

結構有名な病院だと思っていたのですが、

「麻生」ってセメント会社だったんですね・・・