〈…ねぇ、先生
俺ね、時々思うんだ〉
－これから始まるんだね
「てめぇ、真剣に投げろ、こら!! お前はそんなもんじゃねぇだろ!」
「いらねぇよ お前なんか!
メジャー行きてぇんだろ!! 早くいけよ!」
「早く行けって! 夢があるんだろ!!」
「平塚はエースだぞ」
「平塚だけじゃない、俺にとっては野球部のメンバー全員、一人も欠けちゃいけない自慢のエースだ」
「俺の誇りだ」
－何度も見たＣＭの時だ
「ワルがボールこんなボロボロになるまで野球やるかよ」
「どんなことでもやりますから!…夏にはグランドに立っていたいんです!」「その後は俺、一生足が悪くなっても構いませんから!!」
「あの人が戻ってくるまで ここは俺が守ります」
「見に行くぞ
お前が言ってた『夢の果て』っつーの」
－く～、この笑顔にやられちゃうの
「未来は希望に満ちている」
「あったりめぇだよ ぜってぇまけねぇ」
「最後の夏
甲子園までノンストップで行くぞー!」
－出た！あったりめぇだよ
－桧山と若菜のうりゃー!に笑った
「ありがとね」
「後で言うチャンス逃すといけないから、今のうち言っとくけど、俺もすっげえ楽しかった」
－とうとう決勝が始まったね
「川藤、殴ってくれ 一発
舞い上がってんだ 甘えてんのが自分で分かる」
「気合いが足んねぇ」
「よし!歯を食いしばれ!」
「おい 何やってんだよ」
「なんで先生まで!?」
「ついでだ」
「何としても泥臭くても何でも、全員で勝利を勝ち取るんだ！」
「諦めるか バーカ」
「俺たちの力はこんなもんじゃねぇ」
「そうだ その意気だ
全員でぶつかっていけば必ず道は開ける 絶対だ！」
長くなりそうだから、続きはPart２にやりま～す
