籠の鳥、扉を開く二週間前から籠の鳥だった。明日、扉が開き、大空に放たれる。羽は、絶え間なく上下に動くだろうか。そして、この体を浮かすことが出来るだろうか。脚は、大地をしかと捉えることが出来るだろうか。そして、自由の一歩を踏み出せるだろうか。眼は眩しい日の光を採り入れ、くちばしは餌をついばむ。籠の鳥は、外の世界が怖いのだ。まだ、籠から出るのは早いとさえ思う。しかし、そんなこと言ってても始まらない。明日、扉が開くことは決まっている。飛んでゆけ。明日、退院します。Android携帯からの投稿