12月25日、聖夜に、走る。
6minutes run for CTEPH ★★ シックス・ミニッツ・ ラン・ フォー・ シーテフ
慢性血栓塞栓性肺高血圧(CTEPH)を広く周知してもらうために、啓発大使であるサッカー選手細貝萌さん一緒に間走ろう、走った距離をお金に換算してCTEPH患者さんの生活の質を高める活動などに助成しようという催しだ。
www.run-for-cteph.www.run-for-cteph.
↑↑このイベントのサイト
同じ病気で治療中の人、症状が出ているのにまだ病名を確定されておらず専門医に出会えていない未来の患者さん、そんなこんな人たちみーんなを代表して参加したつもりで、走った。
走れるかな。
病気になって約二年、ランニングなんてしたことがない。
でも、CTEPHじゃない肺高血圧症のかたも趣旨に賛同して、酸素ボンベを引っ張って参加してらっしゃる。
私が走ることで、治療中の人が希望を持つかもしれない。
決して甘い病気ではないが、いずれ将来は研究が進んで完治する難病になると思う。
私がここで走ることに何かとても大きな意義があるように思えた。私は走る、命の限り走る。
スタート!
恐る恐る走ってみる。走れる(^◇^)
最初のトラック一周400メートルは、2分30秒ちょっとくらい。
でも、もうだめかもしれない。
思いは強く、だが、足が上がらない。心臓も肺も、今まで味わったことのないようなバクバク感。足が動くところまで走ってみよう。周りから見たら走っていないかもしれない、それでも足が前に出る限り進もう、あと一歩だけ、もう一歩だけ。
足音もなく息遣いもなく細貝選手が後ろから近づいて声をかけてくれた。
日頃から走ってるんですか?
いえいえ、私は患者です。
無理しないでくださいね。楽しんで。
そうだ、楽しまなきゃ。走れなくても、苦しくても、笑顔であと一歩だけ、もう一歩だけ。
ヨロヨロだが笑顔で乗り切れた六分間。
870メートル。
今、870メートルと記載された認定証を見ながら、発病前の体に戻れない私を自覚する。
この体を受け容れることができない私に、自分の小ささを感じる。
来年は、この体をもっと愛おしんであげよう。