外来日、意外な真実 | 人生はrhapsody~ひたむきにメロディを奏でる ~

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肺高血圧のこと ぼやいて ほざいて
やがて 笑って受け容れるべく 
騒がしい毎日。

今日も外来、明日も外来、来週も外来。


大学病院のいいところは、循環器内科から始まって、他の科も診てもらえるように院内紹介してもらえること。都合、三つの科を受診している。最初は、同じ曜日だったのだが、主治医の先生の異動や、産休などいろいろはいり、今では、バラバラの曜日になってしまった。


メインの循環器内科では、あまり時間をとれない。先生を独り占めできないから。多くの肺高血圧の患者さんを二人の先生(教授と助教)が診ておられる。私は、できるだけサッサと退散しなくてはならない。


今日は、他の科だったので、少しゆっくりと先生とお話しできた。


国立大学病院のお医者さんは、準公務員扱い、他の理系や文系の学校を卒業した公務員さんと同じ規程の賃金体系なのだそうだ。


そして、患者さんを何人さばこうが、給与は一緒なのだとか。


えぇっ!?全く知らなかった。


だから、こうして一人の患者さんにゆっくりと時間をかけて問診できるんですよ。開業医だったらこうゆうわけにはいかないですよ。


お医者さんって一般的には、とってもお金持ちで、外車に乗って、お風呂上りにバスローブでブランデーのイメージですけど。


少なくても公立病院に勤務する医師は、そんな人いませんよ、ハッハッハッとのけぞって笑う先生。


ここの病院の若い先生はみんな、医師として働いて得たお金をごそっとつぎ込んで大学院に入学して研究してるんですよね。


そーですよ。だから、けっこう、苦しいんですよ、ハッハッハッとまたのけぞる。

先生の仕事に対するイニシアチブは、高いお給料じゃなければ何ですか?

うーん、患者さんの数を絞って納得いくまで診療できること、好きな研究に時間をとることができること、人数が多いので代わりがいるから、年何回かは参加したい学会にゆけること、比較的長期のお休みが取れてリフレッシュできること・・・かなぁ。。

と、即座にいくつもの回答がピャピャッと出てきた。


そっか、大学病院にいらっしゃる先生方は、お金持ちになりたくて医師になったわけじゃないんだ。


純粋に感激した。


私も、ガンバロー!と思った。

帰り際に、私もここの先生方に触発されて、この春から12月まで、たった2単位ですけど、大学院に通って勉強しています。と、ささやかに、言ってみた。

わぁ、すごいじゃないですか。でも、医師の立場として、無理しすぎないでくださいネ。ほどほどに。


今日の外来、終わり。

ゆっくり問診、ありがたいけど、次回くらいにはそろそろ、治療方針と病名の確定をお願いしまーす。



神戸大倉山でみつけた夏のコスモス