今回は、エステレポではなく、過去を振り返っての

不思議な楽しい体験談をお伝えしようかと・・・


現在から溯ること20数年・・・

自分は、18歳のときに大学入学の為に田舎から上京してきました。


しかし、

大学1、2年の頃は郊外の校舎

3年4年の頃はほとんど都内の学校に行かず、パチンコばかり


そして、都内の会社に入社した時も

会社から徒歩25分程度の3DKの会社所有マンションに先輩との同居


と、東京に住んでいたのに、

25歳位まで、あの苦痛な満員電車というものを、

ほとんど体験した事がありませんでした。


しかしながら、ハブルがはじけて、会社が都内のマンションを

売却する事となり、仕方ナシに会社が借り上げた

埼玉の健全な町である「某川口駅」の1Kのマンションに住む事に。


それからが、苦痛の毎日です。

朝早く起きて、乗り慣れない京浜東北線の満員電車で

毎日毎日会社までの約40分の苦痛な乗車時間

当然、座れる事も無く・・・


ただ、この日の朝は違ったのです!


いつもの様に、某川口駅から乗車し、既に満員電車

川口駅からさらに乗車してきて、車内はすし詰め状態

次の赤羽で、埼京線に乗り換える人々で一旦少し車内

の混雑が緩和されますが、すぐに乗車してくる人々で

また満員。


この時です。

車内奥に立っていた自分の手に、あたたかい人肌のぬくもりが・・・


えっ、何だろうと思っていると、向かい合って立っている20代前半の

OL風のカワイイ女の子の手が触れているんです。


こちらはやばいので手を退け様と動かしますが、超満員電車です。

なかなか離れる事が出来ません。


すると・・・


なんと、この女の子は小生の左手を、「ギュッ」と握り締めてくるんです。


「えっ、何?」「ドキドキ」


なにこれと思い、彼女の顔を見ようとしますが、うつむいていて

表情は良く見えませんが、少し顔が赤くなっているようで

手はとても熱いんです。


周りの人たちに気づかれたらと思い、周りを見ますが、みんな背中を向けています。


やわらかい手で、ギュッと手を握られ、ずっとドキドキしながらいくつかの駅を過ぎます。

その間、ずっとこの異様な状態を楽しみました。


でも残念ながら田端駅で彼女は下車してしまいましたが・・・


10分程度の出来事でしたが、

彼女の手のぬくもりが小生の左手から当分消えることなく・・・


そんな過去の不思議な淡い思い出です。