東日本大震災「人間は最も苦しい目にあった時から本当の幸せに向かって歩き出す」 | 大阪の元女社長のブログ

東日本大震災「人間は最も苦しい目にあった時から本当の幸せに向かって歩き出す」

3.11 東北関東大震災以降、
ミクシィ最大地震コミュの管理人をしています。

あらゆる情報を目にする中で、
ふと心に響いた文章をご紹介させていただきます。


被災にあったある町に
素晴らしい教育者がいらっしゃるそうです。

その方は父兄からも信頼され惜しまれつつ、
定年を迎えました。

評判の良かったからでしょうか?
その後、彼は町の教育委員会の教育長として
子供達を見守り続け、
そして震災でバラバラになる事を余儀なくされた子供達へ
受け入れてくれた各地の教育委員会へ手紙を送りました。

(以下、抜粋のうえ、転載。)


拝啓

風薫る五月となり、
町の小中学生の皆さん、並びに保護者の皆様方には
お元気にてお過ごしのことと思います。

三月十一日の東日本大震災以来、
ふた月が経とうとしていますが、
児童・生徒の皆さんは、四月から
県内外、全国各地で新しい学校での生活を
無事送られていることと存じます。

その間見知らぬ土地での生活の不安や新しい環境に
なじむまでの苦労などを想像すると
胸が痛む思いでおります。


“地域があって子供がいて、
子供がいるところに先生がいる。
そして授業があって共に学ぶ仲間がいる”


これが学校本来の姿です。
このあるべき当然のことが
今回、避難生活を余儀なくされたことにより、
町で出来なくなったことが残念でなりません。

現在、町教育委員会教育長として考えていることは、
一刻も早く故郷へ帰り、
幼稚園や学校の機能を回復し再開することです。

どんなに長くかかっても、どんな困難があっても、
『帰還なくして再建なし』の気持ちでおります。

この願いのもと、児童・生徒の皆さんにお願いがあります。

それは、今いる学校に早くなじんでほしい、ということです。
出来るだけ早く周りにいる人たちと仲良くしてほしい。

そしてそこで一生懸命、
勉強やスポーツに励んでほしい、ということです。

今いる学校の皆さん方は、
きっとあなた方を温かく迎えてくれたことと思います。
こういう時こそその親切に報いる時です。

自分なりの優しさや思いやりの気持ちで
相手に接して下さい。
そこからきっと新たな力が生まれるでしょう。


『艱難汝を玉にす』という言葉があります。
わかりやすく言えば、
「ピンチをチャンスに変える」ということです。

私は児童・生徒の皆さんの底力を信じています。
どうか、今いるその土地、その学校で
存分に力を発揮して下さい。

人間は最も苦しい目にあった時から
本当の幸せに向かって歩き出します。
明日は今日よりきっといい日が来ると信じましょう。

結びに、保護者の皆様方、
くれぐれもお身体おいとい下さい。
そして、小さなお子さんにはこの手紙を
わかりやすくお伝え頂ければ幸いです。