夕陽を・・・ | 日々オヤジ時々Rider

夕陽を・・・

時々この曲が聴きたくなる
夏の盛りから終わりにかけて

叔父の背中に背負われ
眺めた西新浜の夕陽

自転車をこいで遊びに行った
地行の浜

遠くの空を眩しく照らしながら
近づいてくる、花電車の明かり

鳥飼の停留所で最後に見送った
チンチン電車のあとに残った
石畳の響き

3号線を左に折れ、あの海の道の息づかい

那の津埠頭の穀物倉庫に
染み付いた絶望の涙


二人で見つけた、誰も知らない
あの浜辺からみた
夕陽


福岡に生まれ、そして育った


その後横浜で大人になり
関西で父親になった

その後の人生は混沌


時々この曲が聴きたくなる
夏の盛りから終わりにかけて

奥歯を噛み締めながら
あの夕陽を思い出しながら

時々この曲が
聴きたくなる



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