1886(明治19)年12月7日、神奈川・横浜の明治屋で日本初のクリスマスツリーが
飾られたことにちなんで制定された記念日です。
(参照:KYOTO FM87.0、ナンスカのサイトより)
クリスマスといえば、西洋の習慣。
クリスマスツリーが日本でも飾られるようになったのも、
西洋とつながりの深い港、横浜が始まりでした。
横浜は、江戸時代末期にいちはやく開港され、外国人に開放された土地柄。
1886(明治19)年のこの日、横浜で当時も多く滞在していた外国人の船乗りたちのために、
日本初のクリスマスツリーが飾られたのです。
飾りつけを提案したのは、明治屋の創始者である磯野計(はるか)であるといわれていて、
明治屋はその後、銀座へも進出し、1900(明治33)年にクリスマスツリーの飾りつけを
したことで、これが全国に広まっていきます。
また、日本で初めてクリスマスのお祝いが行われたのは、1875(明治8)年頃、
原胤昭(はらたねあき)が設立した原女学校だと言われています。
このお祝いでは日本初のサンタクロースも登場し、そのたたずまいは江戸時代の武家が
着ていた衣服の裃(かみしも)を着用し、大小の刀を指して、日本古来の髪飾りの鬘(かずら)を
かぶった、いかにも日本風のサンタクロースだったそうです。
キリスト教に由来するクリスマスのように、クリスマスツリーもキリスト教を起源とする
風習のように思えますが、実はそうではないといいます。
クリスマスツリーは、もともとはドイツ地方の信仰がもとで、冬至のお祭りに
カシの木に飾りをつけて祝ったことが始まりだそうです。
カシの木は、真冬の寒さでも美しい緑色を保っている常緑樹。
寒さの厳しい北ヨーロッパでは、その美しさ・強さから「永遠の命の象徴」として、
大切に扱われていました。そこにキリスト教が広まっていく際に、キリスト教により
取り込まれ、カシの木はモミの木へと姿をかえ、現在にまで伝わっているのだそうです。
また、クリスマスツリーには欠かせない様々な形のオーナメント、
実はこれらには一つ一つにきちんと意味があるんですね。
☆星…キリストが産まれた時に輝いたとされる「ベツレヘムの星」。
「輝き」や「希望」を意味します。
☆ベル…キリストの誕生を知らせる為に使ったベル。邪気払いの意味を持つそうです。
☆リボン…「永遠の結び」という願いが込められています。
☆ステッキ…羊飼いが迷った羊を群れに連れ戻す際に使ったことから。
「助け合い」を意味します。
☆リンゴ…「豊かな実り」や「幸福」を意味しています。
丸いオーナメントのボールもリンゴをイメージしています。
☆靴下…サンタクロースのモデルとなった聖ニコラスが貧しい家に硬貨を投げ込んだ際に
たまたま靴下(ブーツ?)に入ったことからだと言われています。
また新たな感染の脅威のニュースが絶えませんが、この楽しいクリスマスシーズンには
私たち人類の得意な、笑顔や幸せの連鎖で、そんな不穏なニュースは断ち切っていきましょう。
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