ミーコ 虹の橋を渡る | ジュンちゃんのひとりごと

ジュンちゃんのひとりごと

その日の気になったもの・出来事なんかを書いていきます

10数年前に近所の広場に捨てられた猫のミーコ

 



妻が偶然捨てられるところを見て、可哀そうに思い餌をやっていました

 

ある日、妻が近所の子供が手にウインナーを持ってミーコにおいでおいでしているのを見かけました。

 

おなかのすいたミーコはヒョイヒョイとその子の元へ歩いていきました。

 

ミーコが餌をもらおうと子供の元へ来た瞬間のこと

 

子供が突然、後ろに隠し持っていた棒でミーコを叩きました

 

驚いた妻は走って行き子供を怒鳴りつけ、ミーコを保護することにしました。

 

といっても当時は市営住宅に住んでいたので動物は飼えません。

 

仕方なく妻は友人の家で預かってもらうことにしました。

 

それからというもの、ミーコは近所の人にも可愛がられ穏やかな生活をしていました。

 

時が流れ、ミーコも高齢になり走ることもできなくなった頃

 

妻の友人が転勤になり、預かる人が居なくなりました。

 

また野良猫になってしまったミーコを不憫に思った妻は、その空き家に毎日3度の餌やりに行きました。

 

叩かれたことのあるミーコは人間を見ると逃げ、なかなか懐いてくれませんでしたが

 

何度も通う中で次第に撫でさせてくれるようになり、最近では甘えてくるようにもなりました。

 

今年の夏に家が火事になり、実家に戻ったジュンちゃん夫婦

 

妻に家でミーコを飼えないかと相談されましたが、動物嫌いの親や飼う場所を検討する中で

 

近所の人にも可愛がられているので、今さら勝手に引き取れないということになりました。

 

秋頃にもなると、フラフラ歩くようになったミーコ

 

冬になり、外に出るのを嫌がるようになったミーコを妻は家の中だけで飼うようにしました。

 

日に日に動かなくなっていくミーコに妻は毎日欠かさず朝昼夕に3度餌をやりに行きました。

 

そして、クリスマスイブの朝

 

いつものように餌やりに行った妻は家の中で濡れて倒れているミーコを発見しました。

 

乾かして看病するためにジュンちゃんの家に連れて来られたミーコ

 

甘えるように足をフミフミする仕草をしていましたが、抱きかかえてもグッタリとしていました。

 

布団を掛けて寝かせていましたが、ひきつけを起こすようになり、次第に息をしなくなりました。

 

その間、ずっと

 

ミーコの一生は幸せだったんだろうか?

 

と考えていました。

 

本当の答えはミーコにしか分かりません。

 

でも、最後にこんなに愛され看取られながら息を引き取ったミーコは幸せだったと思います。

 

少年時代に飼い猫のペルを山に捨てに行ったジュンちゃん家族

 

その時の心の傷が

 

捨てられたミーコを看取ったことで、少しだけ癒えた気がしました。

 

捨てるなら飼うべきではない。

 

そしてわずかでも心を癒してくれたペット(家族)に感謝できない人は幸せにはなれない。

 

ミーコはクリスマスイブにそんな大事なことを教えてくれました。

 

ありがとうミーコ

 

楽しかったよ。

 

天国で会ったら逃げないでね。