こんばんは、お久しぶりです。

3月下旬にコロナの影響で急に全てのショーがキャンセルとなり日本へ帰国しました。
お客様が観に来てくれて成り立つライブエンターテインメントの世界では、コロナの状況は真っ向向かい風で、シルクドソレイユは破産申請をし、今までパフォーマンスをしていたほぼ全てのアーティストは立つ舞台を失いました。
かく言う私も残念ながらその1人です。

本当に一瞬で、今までの当たり前が当たり前では無くなってしまいました。
両脚を切り落とされた気持ちになり、恥ずかしながら突然涙が溢れて止まらなくなる時があります。
まだ身体は動くのに。
目を閉じたら音楽や照明、ステージがすぐそこにあるのに。
パフォーマンスが出来ない自分は無意味なのでは無いか。と思ってしまう事もありました。

やりたかった事が仕事として出来ていたので、それを失う準備が出来ておらず、ただただうろたえてしまいました。

ここ数ヶ月、とても生きた心地がしない生活を送っていました。
状況を理解し、自分に言い聞かせ続け、だいぶ落ち着いてきたと思います。

今は底なんだ、と。
ここから後は登っていくだけなんだ、と。
まだまだもがいて苦しみそうですが、いつか振り返った時に、こんなに苦しくて辛い思いをしたんだからもう何があっても大丈夫と思えるようにしたいです。

まずは体調管理をしっかりして、このコロナの状況が少しでも早く良くなる事を願うばかりです。

それでは、また。