ある日
母と歩いていて、車が来た。
「あぶないよ」と腕をつかんだ。
痩せた腕だった。
いつの間に、こんなに腕が細くなったのか・・・
小さな頃は、何度もつかまって
抱かれたその腕は
いつしか触れる事さえなくなっていた。
恥ずかしがらずに手を繋げればいいのに。
そして我が子を抱く、この腕も
いつまで触れ合うことが出来るだろう。
明日6月19日は、自分の誕生日である。
親に感謝し、周りにいる人々に感謝する日でもある。
口には出すこともないだろうが
「生んでくれてありがとう」と感謝する。
思うだけでいい。
それで、いいと思う。