私は10年前の7月15日に乳がんの手術を受けました。
5年で終わると思った治療が10年になり、長いな~と思っていましたが、いよいよ待っていた丸10年がやってきます。
今日の診察で、主治医が
「もうすぐ10年ですね。ということは30代で、発病したのですね。Her2 が陽性だったんだ。早いなあ。」
などなど、感慨深く私の病歴を振り返っておられました。
内心、
「全然、早くないけどなあ。どんなにこの10年を待っていたことか。ああ、いろいろあったなあ。」
と思っていました。
ところで、10年たったら、自動的に治療がやめられるんだと思っていたら、治療を止める前のチェックがあるそうで、この後、CT、MRIを受けてその結果を見てから判断するそうです。
なので、7月になるまでに後3回通院するようにと看護師さんから伝えられ、
「ええ~、6月7月とても忙しいのですけど。」
というと、あの日程、この日程といろいろ提案してくださり、ダメダメという私に根気よく付き合ってくださいました。
ダメダメと言いながら、わがままかなあと思い、
「身体と仕事とどっちが大事なんですか、って思われているでしょうね(すみません)。」
と言いました。
すると、
「お仕事も大事でしょうから。」
と言ってくださいました。
「仕事しないと、治療費も払えないもので。」
というと、納得してくださり、ありがたかったです。
生きるか死ぬかって時なら、きっと治療第一に考えたんだけれど、これからも長く生きていかないといけないと思うと、仕事優先で考えてしまいます。
仕事ばかりしすぎたら体壊すけれど、健康でも仕事がなければ生きていけません。
健康と命が密接な関係にあるように、仕事と命もとても近い関係にあると思います。