ようこそ、毒魔女図書館へ。
岩井俊二監督作品、
中山美穂主演の、
「LOVE LETTER」を観て、
『お元気ですかー』の真似をしたのは、
いつの日だったのだろうか。
ラストレター
岩井俊二自身の体験を軸に、
作ったお話だという。
メールやLINEの時代だからこそ、
手紙ってさらに新鮮。
登場人物たちが、
ちゃんと『拝啓 ○○様』と書くのもいい。
このお話、
物語のヒロインは、
死亡により不在している。
ちょっとした行き違いというが偶然が重なり、
高校時代の同級生男子が、
ヒロインに手紙を送る。
その返事を、
しれっとして、ヒロインの妹が読んで送り、
楽しい文通が始まる。
高校時代の、
小さな淡い恋。
大人になって、いろんな経験を経て、
また当時を振り返った時に、
昔、大好きだった彼女はこの世に居なかった。
友情出演だろうか、
妊婦の中山美穂が登場する。
さびれたアパートの一室で、
アッパッパー姿、
「ちょっと、待って。
旦那、すぐ帰ってくると思うから」
まさか、
オットが、豊川悦司だと笑えるよなー
(LOVE LETTERで共演)
と、思った通りに、
トヨエツ登場
面白いのは、
松たか子のオット役に、
庵野秀明を採用してるのが珍妙。
この映画の松たか子を見て、
坂元裕二が、
「大豆田とわ子と三人の元夫」をイメージしたのではないか、
そんな雰囲気。
初恋の相手が、
お姉ちゃんを好きになるという、
あー、ありそう!!
青春の悔しい、せつなさとか、
好きだった彼女から、
言われた一言で、
将来の職業を誓う、そんな真っすぐな気持ちとか、
誰しもが、ニアミスの経験をしたであろう、
甘酸っぱい気持ちになる映画。
ちなみに、
毒母は同窓会で、
酔っぱらった、山芋男子に、
「お前が好きだったんだけど、
言えなくて、
俺は、お前と同じ名前の人を、
嫁さんにもらったんだ」
と言われて、有頂天で帰って来た。