ようこそ、毒魔女図書館へ。

 

久々にサウナに行ったらば、

常連オバに背中を叩かれた。

 

「昨日の、BS日本の歌、見た?」

 

 

誰と間違ってるんだろうか?

 

ワタクシは、

BS日本の歌のファンではない。

公言したこともない。

そもそも、

もう何年もBSを見ていない。

 

 

 

しかし、とりあえず、

毒「見ていない」

と言うと、

オバが、「まぁ〜〜見てないのぉ〜〜」

と非常に残念がるので、

毒 「誰か、出たのか?」

と尋ねてみると、

 

真田ナオキ💌

 

毒「真田広之しか、知らない」

オバ 「真田は、真田城のサナダ、

ナオキはカタカナ」と張り切って説明してくれる。

 

毒 「ふーん、素敵なのか?」

と問うと、

 

口元に、手の甲をかざして、

 

ほの字愛

と言う。

タオルで顔を隠して、案外本気らしい。

 

 

久々に、聞いたよ、ほの字目がハート

そもそも、

そんな説明を、なぜワタクシにするのか教えてほしい。

 

 

 

 

家に戻り、調べてみると、

人気の演歌歌手のようだ。

70代女子の心をガッチリつかんでいるナオキってば。

新曲を聞いてみたら、これが案外面白い。

 

吉幾三の愛弟子らしく、

作詞作曲、吉幾三。

 

 

大したことは何も言っていない。

渋谷あたりで、どう?

と、言っているだけの歌なのだが、

ちょっと甘い顔に似合わぬガナリ声が癖になるのだ。

 

 

同じ歌を、

もし、吉幾三が歌ったら、

「渋谷あたりで、待ち合わせするべ」

と、ちょっと下品な淫靡がまとうが、

ナオキだと、「着いていくわー」になる不思議。