●【ジゼル】
詞と曲:ワタクシ
詞と曲:ワタクシ
雨の音で気がついた
まるで終わらぬ夢のよう
窓の外を覗いても
いつも同じ
火の爆ぜる乾いた音のそば
腰掛ける主のいない椅子
肩を並べた夜は遠のいたまま
朧げで
ずっと此処で
待っているのに
暖かい眼差しも
忘れそうで
雨は続き冷える朝
弱々しく踊る洋燈
閉じたドアの傍らに
たたずむ影
喪失った想い出が多すぎて
遺っているものがわずかでも
かつて過ごした日々に還れるのなら
手を取って
煤けた部屋
目を覚まして
ステンドグラスの下
翡翠の色
雨がやんで
陽が射す庭
もう一度 手をつないで
歩けるかな