どうも、夜分遅くに失礼しやす。
けっこう長引きましたが。
ニノちゃんのお誕生日はこれで終わりです。
最後までお付き合いいただきまして
誠にありがとうございました。
『キラ・キラ』は
短編を繋ぎ合わせた長編にしようと
そう思っておりますので
このお話は、ここで一度ストップです。
それでは、続きをどうぞ。。。
キラ・キラ 62
〜H・B・D side A〜
M:では、改めて乾杯しますよ!
ミッツ:グラスは空じゃないわね〜?
A:ではでは、翔ちゃん。お願いします!
S:はいっ!
翔ちゃんが、ミッツママと一緒に
カウンターの後ろに引っ込むと
パチッと、メインの明かりが消える。
店内は、天井に埋め込まれた小さな
スポットライトだけになって
薄暗い中に、翔ちゃんがケーキを運んできた。
立てられたローソクには、火がついていて
消えないように、そっと歩く。
もう、だいぶ前に、ここミッツママの店で
ニノちゃんの誕生日会は始まっていた。
定時を過ぎた頃、みんな揃って
会社を出たんだけど
おーちゃんが、出る直前に
納期前のデザインに小さな変更があって
どうしても、今日中ってことで
それで、残業になってしまった。
おーちゃんはずっと
ブーブーと文句を言って
口を尖がらせてたけど
俺たちは、おーちゃんを置いて
先にミッツママの店に来ていた。
ちょっと‥‥いや、だいぶ?
始めちゃってたから
すっかり、飲んだり食べたりしてたんだけど。
ケーキはおーちゃんが来るまでとっておいた。
けっこう、遅れてやってきたおーちゃんと
改めてまた、乾杯をする。
ゆらゆらと揺れるローソクの火に
ニノちゃんの嬉しそうな顔も
ゆらゆら揺れている。
N:うわぁ〜///。
O:けっこうデカイな。
M:すごいですね。
A:ではでは〜!
せーので、ハッピーバースディを歌うと
ニノは照れ臭そうに
隣のおーちゃんを見て、ふふっと笑う。
A:ハッピーバースデー♪ニノちゃん。
S:おめでとう、ニノ!
ニノは、ほっぺを膨らませて
ふぅ〜っとローソクの火を消す。
M:おめでと〜ニノ!
N:ありがと〜///。
嬉しそうに笑うニノに
みんなが口々におめでとうを言って
カンパーイ‥‥と、
グラスを掲げて鳴らした。
ママが用意してくれた
美味しいシャンパンを、ぐびぐび飲む。
マジで、超美味い♪
隣では、ニノとおーちゃんが
コソコソと、グラスを合わせている。
O:ニノ、おめでと。
N:あ///ありがとうございます。
O:遅れてごめんな?
N:いえ、全然///。
O:んふふっ。
N://///。
なんだか
いつの間に仲良くなっちゃってぇ〜。
くふふっ♪
A:翔ちゃん、おかわり〜。
S:おいー。飲み過ぎんなよ〜?
なんて、言いながら翔ちゃんは
ちゃんとシャンパンを注いでくれて
ニノのグラスにも入れている。
N:ありがとうございます。
S:ちゃんと飲まないと、雅紀にみんな飲まれちゃうよ〜?
N:(笑)はい、飲んでます。
ミ:アタシからの誕生日プレゼントだからね〜?
N:ありがとうございます。とっても美味しいです♪
ミ:そ?ならよかった。翔ちゃんアタシにも〜♪
S:はいはい(笑)
すっごく楽しいニノちゃんの誕生日会は
みんな笑顔で盛り上がってて
俺のテンションも上がりまくりだった。
A:じゃさ、じゃさ。もっかい乾杯しよー!
N:えー?もういいよ。
A:いいじゃーん。
N:まーは、飲みすぎだよ?
A:いいじゃーん、おめでたいんだから。
N:はしゃぎすぎ。
A:ぶー。翔ちゃーん、ニノちゃんが冷たい〜。
S:ははっ。ニノ、乾杯くらいしてあげてよ。
N:えー?
O:んふふっ。ニノ、もっかい乾杯しよ?
N:はい///。
けっきょく、大きなボトルのシャンパンが
すっかりなくなるまで何度も乾杯をして
なんだかんだと、いつもよりも
ニノもはしゃいでいたみたいで
最後は、俺に寄りかかって眠ってしまった。
毎年、翔ちゃんと3人でやっていた
ニノの誕生日会。
今年は、思いがけず大人数になったけど
ニノが、楽しそうでよかったなって思う。
たまたま、会話の中で出たニノの誕生日を
松潤が「ハピバやりましょうよ!」って
そう言ってくれて
いろいろ計画してくれた。
うん、松潤に感謝だな。
A:まつじゅ〜ん。
M:はい?
A:チュー♪
M:‥‥はい?ちょっ、やめっ!
A:んー、感謝のチューだよ〜♪
M:いらねっ、やめろっ!
S:はいはい。雅紀そこまでね。
A:じゃあ、翔ちゃんにチュッ♡
S:‥‥/////。
来年もさ来年も、ずっと
こんな風に仲間と過ごせるといいな〜。
ね、ニノ?
俺は、寄りかかって眠っている
ニノのおでこにも、チュッとした。
To be continued
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