マイルチャンピオンシップ南部杯in東京競馬場、出走全馬情報(1)? | さかなくんのパカパカ日記

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『談話室「さかなくん&ブサ雄」』の競馬版です。競馬に関する話を主に書いています。

お待たせしました。それでは、今日東京競馬場で行われます「岩手競馬を支援する日」のメイン南部杯の出走全馬の情報です。


※本日は情報提供元からのご好意により、出走します全馬の情報をお話しします。その為、記事が2つに分かれます。ここでは1番から8番までの情報をお話しします。



【レースの見解】


事前に話が浮上していたとは言え、正式に東京競馬場で開催されることが決まったのは9月に入ってから。さらに、この後に続くJBCクラシック(11月3日)、ジャパンカップダート(12月4日)などのビッグレースが控えていることを含め、各陣営の勝負度合の把握がカギを握るこの一戦。『2強』と目されるエスポワールシチー、トランセンドはともに休み明け。そこに連覇を狙うディフェンディングチャンピオン・オーロマイスターが割って入り、さらにはココ一発の激走を狙う伏兵の存在も・・・。表面的な数字以上に、面白い結末が待っているかもしれない。


【出走馬情報】


1 バーディバーディ・・・・まさかの大敗を喫した前走。「稽古の時計自体は良かったけど、あそこで伸び切れなかったのは中身ができていなかったから。結果的に急仕上げだったということでしょう」と陣営。それでも負け過ぎの印象はあるのだが、思い返してみれば、これが約1年ぶりの休養放牧。前厩舎(池江泰郎元調教師)の解散がらみ、賞金加算に向けての無理使いなど、押せ押せのローテだったことは確か。そこを叩いて臨むココ、見直す余地は残している。「間隔は詰まっているけど、ひと叩きしてデキは前走以上。まだ完調とは言えませんが、それでも広いコースに替わるのは良いし、少なくとも前走のようなことはないはずです」と担当。鬼門の最内枠(芝スタートの部分が短く、外から被されやすい傾向がある)に入ってしまったのは誤算だが、GⅠ3着2回の実績は侮れない。

2 イーグルビスティー(高知)・・・・大井競馬でデビューし、今年の2月に高知競馬へ移籍。当地での重賞レースを勝つなど、第一線で活躍しているが、参戦した交流重賞では見せ場もない惨敗続き。その交流重賞よりも相手関係が強化される今回だけに、取り立てて強調する材料は見当たらない。先月の浦和遠征に続く長距離輸送で上積みは乏しいうえ、さらにその一戦から「左回りは走りが今イチ」という割引材料も。やはり苦戦は免れないところ。

3 ワキノカイザー(高知)・・・・もとは中央・音無厩舎からデビュー。当時はオープン特別勝ちの実績もあったが、成績の低迷により高知競馬へ移籍。11歳となった今も現役で競走馬を続けている。とは言え、高知競馬での所属はB級(A級が上位クラス)。さすがに年齢による衰えは隠せず、中央の一線級が相手となれば力不足は否めない。ここはひとこと参加賞レベル。

4 ブラボーデイジー・・・・休み明けの前走から、中10日の過密なローテーション。「前走が出遅れてスムーズさを欠く競馬。力を出し切っていないので、ダメージはありません」との事で出走を決断。軽めながらも、今週の追い切りを順調に消化して臨む。昨年の武蔵野Sなど牡馬相手でも好走実績があり、侮れない面は持っているが、この馬の好走条件は好位先行からの粘り込み。一線級が揃った今回、楽観視できる状況でないことは確か。例え先行が叶ったとしても、地力勝負では厳しいだけに…。

5 ランフォルセ・・・・前走・エルムSを勝った後は、美浦に戻って状態維持を判断したうえで、このレースへの出走が決まった。もともと球節に難のある馬。「前走に比べるともうひとつかな?」との事だが、「思いのほか落ち着いていて、雰囲気そのものは前走より良いくらい。力は出せる状態にあります」と担当のジャッジ。そして、今回は輸送競馬となるため、土曜の段階から競馬場に入り、前日当日とスクーリングを行ってテンションを維持する工夫。続けて「以前よりも走る方に気持ちが向いているし、ゲートも前走くらい出られれば問題ありません」とも。一線級相手の競馬はこれが初めて。不確定要素も入り混じる状況ではあるが、騎乗するノリ(横山典弘騎手)は「ノーチャンスじゃない」と密かに手応えを感じているそう。勢いは十分、ここも決して侮れない存在となりそうだ。

6 ダノンカモン・・・・休み明け、酷量59キロも何のその。戦前は「さすがに自信は持てない…」と慎重だった陣営も、終わってみれば力を見せ付ける格好となった前走。そして、その一戦を機にトーン急上昇、ここGⅠ挑戦も周囲のムードは良い。中2週のレース間隔も、関係者たちは上積みをアピール。「ここにきてズブくなってきているので、今ならマイルの方が良さが出そうなイメージ。フェブラリーSの時よりもデキは良いし、順調度の差を生かせば勝負圏内があってもいい」とヤル気十分のコメント。厩舎(安達厩舎)2頭出しも、感触がイイのはコチラの方。そのフェブラリーS、勝ち馬トランセンドとの差は0.4秒。果たしてどこまで差を詰めることができるか!?

7 エスポワールシチー・・・・「わざわざ栗東まで行った甲斐があった」とは、主戦の佐藤哲三騎手の負傷により、急遽手綱が回ってきた松岡正海騎手。「海外に行ってダメになったと聞いていたが、そんな感じは全くなかったし、むしろ絶好調なんじゃないかな」とかなりの手応えを掴み、コチラも騎乗経験のあるトランセンドとの比較でも、「コッチの方が上だと思う」と力強く話していたそうだ。米国遠征時に現地でのケアを完全に失敗し、一時は「ガタガタでもう走れない」という状態にまで落ち込んだ経緯があるこの馬だが、完全復活へ向け、ようやく準備が整ったと見ていいだろう(ちなみに、状態ガタ落ちの際には馬主サイドが激怒、転厩騒ぎが起こったことは栗東では有名な話である)。公私ともに親しくしている佐藤哲・松岡のライン。その推薦もあっての今回のコンビ結成だけに、「勝ってテツさんに返したい」と鞍上も力が入っている。

8 シルクフォーチュン・・・・昨年の武蔵野S以来となるマイル戦出走。今回の取捨に関してはそこが一番のカギとなるのだが、ここ2戦の手綱を取っている鞍上は「問題ないと思っています」とのジャッジ。さらに、稽古をつけている助手(田島裕 元騎手)も同様の感触を掴んでおり、「ここにきて精神面での成長が窺える。芝スタートで置かれるのは仕方ないけど、今回も腹を括ってこの馬の力を出し切るだけ」との事。展開に左右されるぶん取り立てて強調はできないものの、「エスポの乗り役が強気な松岡に替われば、前もそう楽なペースにならないでしょう。そうなればチャンスは出てくるはずです」とは事情通の話。押さえには考慮しておきたい1頭だ。


9番以降につきましては(2)で。