毎年この時期になると、同じ事ばかり書きます。
 と言うのも、いつも水だけを飲ませ過ぎたであろう熱中症が見られるからです。
特に、炎天下のスポーツ大会などで倒れるのは、この指導の間違いが熱中症の原因となることが多いのです。

「熱中症防止に水分を摂りましょう。」は大間違いです。

 水やお茶だけを摂ると、熱中症はかえって悪化するのです。
 多量の発汗により塩分の喪失が起こり、低ナトリウム血症になるのが、熱中症の一番の原因です。熱中症で倒れた人に水を飲ませると、更にナトリウム濃度が下がり、けいれんを起こし死を早める事もあります。

 多量発汗時には塩分の補給こそが肝心です。鉄工所など高温での作業所には、熱中症対策として、お皿に塩を盛って置いてあります。塩をなめるだけで、かなりの予防効果があるのです。
 おそらく戦国時代から戦前までは、人間にとって塩こそが大事だと言うことが言い伝えられてきたので、クーラーのない世でも熱中症は起きにくかったと思います。戦後、いつの間にか塩分の大切さが忘れ去られました。

「夏バテ」の正体も、実は水の摂りすぎなのです。
塩分の入っていない水やお茶をがぶ飲みするのが、バテる一番の原因となります。
口から入った水分は、いったん全て腸から吸収され、余分なものを腎臓から排出します。
塩分のない水分が胃の中に多量に入ってくると、体は水を吸収することで血中の塩分濃度が一気に薄まることを拒否します。そのため胃を動かなくし、場合によっては吐こうとさえします。結果、お腹がもたれ、食欲が無くなり、さらに血中塩類濃度が下がった結果、怠くなります。
それが夏バテなのです。

くれぐれも、塩分補給は怠らず、後から水を補給してください。じゃまくさければ、水や麦茶は飲まず、アクエリアスやポカリスエットなどで塩分の補充を。

「熱中症の予防に塩分を摂りましょう。」が正解。

すごい雷でしたね。
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