続きです。
正午ごろ。
オペ室にて、麻酔の追加をしてもらう。
腰に刺した針からチューブが伸びていて、それを鎖骨あたりで纏めてテープで固定しており、そのチューブの先に注射器を差し込んで麻酔を入れる。
15分ほどで効いてくる。すごく足が痺れてしばらくは歩行不可(;^_^A。
麻酔が安定した段階で再度内診。子宮口5センチ。もうちょっとかかるかな?、と再び個室に戻されました。
あ、この間ももちろん心拍と張りのモニターはずっと巻いていて、どちらも良好。
ただ、この2回目の麻酔後がやたらと寒い。
先ほどは暑くて仕方なかった同じ部屋なのに、と不安になって確認すると、この麻酔は体温調節機能の直ぐそばに入ってるようで、寒く感じることがあるそうな。(逆に最初の麻酔のように暑く感じることもあるらしい、汗)
実際、脚がすんごい冷たい感じなんですが触ってみたら普通にポカポカしてるんですよね。感覚は寒く感じてるけど実際は何も寒くないという。恐るべし、麻酔力。

それから、どうやら私は一時間半くらいで麻酔が切れるタイプのようで(助産師さんによるところ、1時間で切れる人もいれば4時間持つ人もいるとのこと)、午後1時半頃再度痛みを覚えてきてナースコールにて申告、再び麻酔の追加へ。

午後1時半すぎ。
麻酔の前に内診してもらう。
子宮口7センチ。
そして麻酔のために移動しようと立った瞬間、何かがドロドロっと出てきた感触が。
もう一度内診してもらうと、出血のみ、もしくは破水もしたかも、とのこと。(助産師さんが院長さんにの連絡で“張っていた卵膜が柔らかくなったような”、と、言われてました。)
破水したら早いよ、次の麻酔は分娩する部屋でしようか、もうそのまま産めるから。と、分娩室へご案内。
遂にだ!と緊張と嬉しさで張り切る。

そしてLDR(陣痛室と分娩室と融合したやつ)にて麻酔追加。
徐々に痛みが去っていき、、、しかしここからが長かった(ノ_<)。

子宮口8センチ。
頭すぐそこだよ。
髪の毛見えてきた。

これ、LDRに移動して割とすぐから言われてたんです。

でも、まだ院長が外来終わってないから、いきまないでね、と^_^;。

無痛って、初めてだったので自分が土壇場になって知ることになったんですが、張ってるし、もういつでもいきめる状態になってても、いきまずにやり過ごせるんですよ。。
そのまま、午後4時まで。たぶん、いつでもオッケーくらいの状態で2時間は院長先生待ちでした^_^;。
もちろん、ベビーの心拍、陣痛の張りが共に順調だからこそ、そのまま待機となってたんですけどね。

しかし待ってるこっちは途中で完全に緊張の糸が切れてしまい、オットも、そして当の私すらも居眠りしまいました^_^;。←脚は閉じててお下はT字帯あててましたけどね。

で、
午後4時すぎ。
ついに院長先生やってきたー(T ^ T)待ちかねてました。
もう髪の毛見えてるね、ということで(それは分かっとるわい、と心の中でゆーてもーた)、次陣痛きたらベッドサイドの手すりを掴んで、骨盤をぐっとベッドにつけて、いきんでねと。
呼吸を助産師さんの誘導に合わせて、吐いて、吸って、止めて、いきむ!
先生はお産の進み具合と私が経産婦であることから、一度のいきみでつるんと産まれると思ってたようでしたが(苦笑)、うまれなーい。
2回目、うまれなーい。
3回目!    、、、をいきんだ後で、あと一息だよ、と出てきかけの頭を鏡越しに見せてもらうことに。
ビビりということもあり、まさか自分のお股なんて見る気はサラサラなかったものの、見る?といわれ、その場のノリでハイ、と答えてしまった私^_^;。
血まみれの頭が何センチくらいだろ?7センチくらい?まーるく見えていました。
知識としては知っていたけど、あまりのリアルさにクラクラ、苦笑。
そしてさらにまさかの展開で、その頭を触ることに。
頭、、なんかね、プニプニ!!硬くない。水でも溜まってんの?ってかんじで、それこそビックリしました。触るとこ間違えてるのかと思った。。助産師さんが私の手を握って誘導してるので間違うわけ無いんですけどね。

そんで、ここだけ少し記憶があやふやなんですが、もう一回くらいいきんだのかいきんでないのか、、、赤ちゃんの頭ががっちりハマって(こんな表現だったような。。?)、もう奥にひっこんだりしないから、これ以上は力入れなくていいよ、深い呼吸だけを繰り返してねと言われました。

息子くんの時は、頭でてもなお「さぁ体が残ってるよ、もう一回いきんでよ」、体が出切っても「次は胎盤出すのにいきんでよ」、だったので半信半疑だったんですが、
本当に息してるだけで赤ちゃんが出てきて、ちょーんとお腹の上に乗せられて本気でびっくり!
赤ちゃん生まれてしばらく、「えっと、胎盤って、、?」ときくと、え?もう出たよ?と言われまたビックリ。
初産婦と系産婦の違い?それとも病院のやり方の違い?
あまりの楽さに本当に驚きました。

後期妊婦教室にて、経産婦は殆ど会陰切開なしでお産できると聞いていたのでそこも期待していたんですが、さすが41週、頭がデカくて少しだけ傷がついてしまったよう^_^;。
モチロン麻酔が覚めてないので全く感覚ありませんでしたが、少し縫合していただきました。
でも院長先生も「少しだけだよ」と言ってくださった通り、麻酔が覚めた後の傷の痛みは、ムスコくんのときに比べると格段に軽かったです。もう全然違う。

そんな訳で、待つのがなかなか苦痛でしたが、体の痛みとしてはほぼないに等しいお産が終わりました。
院長先生登場から30分弱の出来事でした。

私がLDRで出してた声は、うーんとかいたいー!じゃなくて、え?とか、おおー。
そして、赤ちゃん生まれたときに「ようこそ、おはよう」でした(*^_^*)。なんか間抜けな声掛けをしてしまいましたが、こんなに元気ならもっと感動的なセリフを考えておけばよかった、爆。

無痛分娩、凄いです。
やってみてよかった。
お産は苦しんでこそ、という考えが日本にはまだ根強くあるようで、私もムスコくんを産む時は、どんなに痛くてもむしろそれを体験したくて進んで普通分娩を選択しましたが、、、
もしもう一度分娩するなら(←ライフプランにはないですが^_^;)、絶対無痛分娩。
産まれた時の感動は、なんら変わりません。
むしろムスコくんのときは、誕生後しんどすぎて部屋に戻るまでの記憶がほとんどないし、抱きますか?◯◯しますか?とか聞かれたことも、いえまた後でいいです、と答えたりしてました^_^;。
でも今回は、生まれた時の色、服を着るまでの経過、全てよく見え観察できました。
出産後も麻酔で少しだけしびれつつも、歩いて部屋まで平気で帰れましたしね。
体力の消耗が少ない分、回復も早いので赤ちゃんへのケアもしやすいです(*^_^*)。

ムスメちゃん、私達夫婦のところにやってきてくれてありがとう。
そして無痛分娩を経験させてくれて(なんなら誘発まで経験させてくれて。。)ありがとう。
そしてオットはもちろん、自分の親や、ご先祖や、八百万の神様に至ってまで(笑)、今はすべてのものに感謝しかありません。
こうして二人の子供の母親となることができ、感無量です。
m(_ _)m