今号は『好きな映画について語らせろ!』である。
邦画のみしか観ない私だが、ポップな色合いの表紙と勢いに乗せられて購入した。旅の勢いもあったかな。

私は「好きな映画を教えて」と言われるとかなり悩む。
映画にあまり陶酔しないし、思いを馳せることも少ないからだ。
が、本誌は映画に様々な思いを抱く90人が391タイトルについて熱く語っている。
ハリウッド大作、『007』シリーズなどの定番モノ、ブルース・リーやジャッキー・チェン、少し古くなるがサモハン・キンポーに至る香港映画・・・
フランス映画も捨てがたいし、日本映画も無視はできない。
そんな様々な想いを抱く年齢もさまざまな各界の著名人が映画を語りまくっている。
「私的クライシス。21世紀に遺すべき映画!」「キーワードで観る映画!」と、映画好き・映画語り好きにはたまらない特集となっている。

宮崎あおいや村上淳、荒川良々、大森南朋といった邦画で活躍中の新進気鋭の俳優たちから、話題の人たちの対談・・・と、盛りだくさん。
映画に詳しくない私でも充分知識を得て満足できるものになっていた。

年末ロードショーや、お正月映画も放映されるシーズンが迫っている。映画が身近になる季節だ。
また、冬休みに映画三昧なんて方もたくさんいるだろうから、参考になる1冊だと思う。

<マガジンハウス 2004年>