正しい「野菜ジュース」の選び方、知っていますか?

野菜ジュースは、日常生活で不足しがちな野菜の補給に、大変便利で好都合なものである。というのは、野菜料理は意外と手間がかかるからだ。肉だとそのまま加熱できるのに、野菜はそうはいかない。生野菜は丁寧に洗わないと、砂や虫が心配だ。また、多くの場合、切ったり皮を剥いたりなどの調理が必要になる。そのため、料理の時間がないと野菜不足になるわけだ。

また、外食の場合も野菜の摂取は少なくなる。サラリーマンなどは昼食の時間が十分に取れなくて、ソバ程度ですますことも多いようだが、このようなときに、まず不足するのが野菜である。野菜は、血圧上昇の予防に役立つカリウムやビタミンC、便秘を防止する食物繊維の大切な補給源である。そこで利用したいのが野菜ジュースである。

野菜ジュースの缶は小さく見えるが、一本に100~200グラム分程度の野菜が入っている。しかも、ジュースになっていても、ペクチンなど水に溶ける形の食物繊維がたっぷり含まれているのである。

野菜ジュースには、トマトを主とするものと、ニンジンを主とするものとがある。各種の野菜を摂るためには、トマトやニンジンだけのものよりは、これらを主に、他の数種の野菜を加えたものの方が、よりベターである。

ところで、野菜ジュースを利用する場合、必ず表示を見ることが必要である。というのは、せっかくの野菜の栄養素を利用したいのだから、100%のものであることが望ましい。実は法律の規定で、「ジュース」という名称は100%でないとつけられないことになっている。もし、薄めたり、味付けなどして味を調整したりしてあると、ジュースという名は付けられない。従って、ジュースとはっきり書いてあるものを選ぶことである。

加工してあるものには、ジュース以外の名称なら何を使ってもよいので、ドリンク、サワー、シェイク、ミックスなど、さまざまな名前が使われている。絵だけ見ていると、うっかりしてしまうことが多いので、購入するときには十分に注意する必要がある。この100%の表示の決まりは、野菜だけでなく、果物のジュースも同様である。