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タッチ TVシリーズ DVD-BOX

タッチで達ちゃんは言った「上杉達也は朝倉南を愛しています。世界中の誰よりも」そして「もう一度言って」という言葉に「では10年後に」という。何かこれは切実な日本の愛を示していると思う。以前、探偵ナイトスクープでも夫が妻に愛と感謝の言葉を述べるというコーナーがあったが夫はかなり照れくさそうに「愛してんで」とか言って突然言われた妻もそれに戸惑いを見せていた。そういえば昔、女の先輩が"I love you"なんてめったに女に言っちゃダメよなんて言っていた。やはり日本人は「愛しています表現」を重宝のように大切に大切にするのかもしれない。


俺も昔、日本人の彼女がいた時は「愛しているとか I love you」なんてほとんど言ったことがなかった。せいぜい告った時に「好き」という表現を使ったくらいだろうか・・・。それでも相手から言ってとかは言われたことがあったが、自分からわざわざ言うのは照れくさい気持ちもあってかなりの抵抗があった。


しかし・・・


アメリカ人の彼女と付き合いだして、それは180度変わることになった。初期の頃から電話では彼女はいつも"I love you"と言っていた。俺は「あぁ」とか「いぃ」とか「うぅ」とか適当に答えていた。やはり堂々と"I love you"とか言われるのも照れくさいしとかやはり日本人ピュアー代表みたいになっていたのかもしれない。


だが、ある時に彼女から「サリフ、私にI love youを言えないってことは私が嫌いなの?」とこれまたストレートパンチを打ってきたため「いやっ、いやっさー、えっー」と一瞬たじろいたが、ここは日本人三船敏郎なみに「日本人はアイラブユーなど簡単に言えん!!!」などと言ったら彼女はかなりプンプンとなってしまった。


これには困ってしまった・・・。


その晩、自分で「俺は男中の男だ三船敏郎でいくか、それとも「ヘイ、ベイビー・・・アイラブユー」グレゴリーペックローマの休日で行こうか・・」と迷ったすえここは相手が相手なので後半のやつで行こうと決めたのである。


そして練習を開始した・・・。もともと不器用男だから「アイラブユー」なんてすんなり言えない。だから電話ごしで最後になるとドキドキしてきて舌を噛み始め「キャサリン…じゃっ、アッ・・・アーラーブ」のようにアイラブユーが石油王でも登場してきそうな「アーラーブ」や北斗の拳のケンシロウに北斗百列拳でもくらったかのように「ヒーデーブー」と言ったりしてしまった・・・。またある時は「アイラブユー」がストレートに言えたにもかかわらず、その照れくささから「ムッムフフフフフッ」と自分で怪しい笑いをしてしまいキャサリンが「?」と思ったこともあったようだ。


まぁ、初期の苦労もいろいろあったんですが、今では"I love you"は毎日の一種の挨拶みたいになっているし普通になった。メールでも最後に”I love you”は鉄則になってきたし一番最初にチェックするようになった。今では"I love you"が言えるようになってよかったと思えるし"I love you"という言葉に感謝しているわけです☆


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