リリーッス!サオリリスです。

6/22(月)☁のまど間

夜、米澤さんやのまど間の皆さんが、歓迎会を開いてくれた。

米澤さんはイノシシや鴨やシカを捕ってきてくれ、他の方はアジやイカや新鮮な魚を持ってきてくれ、すさまじい量のごちそうがテーブルに所狭しと並んだ。どれも大山町でとれたもの。イノシシとシカの焼き肉、鴨鍋、カニ飯のおにぎり、新鮮なお刺し身。地産地消でここまで豊かな・・・豊かすぎる・・・むしろ贅沢な食事が出来る大山町が最早おそろしくなってきた。

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「肉は一人1キロああけん、遠慮せず食えよ!」米澤さんが陽気に笑った。(総勢30人程をもってしても、結局食べきることが出来なかった・・・)

そして、「宇宙人!よかったなァ、こんなん(歓迎会)してもらって。感謝せんといけんぞー!宇宙じゃこんなうまいもん食えんだろ!なァ宇宙人!」と私の胃袋の容量度外視で皿にイノシシをどんどん盛ってくれた。でも、本当に美味しい。

会の途中、米澤さんがみんなに話し始めた。「ハートが大事!ハートだぞ!」と何度も繰り返す。何故だろう。「ハートが大事」なんてよく聞く言葉だけど、米澤さんが言うとジーンと響くのだ。

そして米澤さんが合図した。「せ~のっ!」
しかしみんなは「!?」(え?なに?)

米澤さんはかまわず「ハッピーーー!」と満面の笑みで叫び、みんなもぞろぞろと「ハッピー!」と続いた。全く揃っていなくて笑った。

米澤さんは終始、ふざけて場を盛り上げたり、若者に真面目に語りかけたりしていた。基本的に笑顔の人。奥さんのよしこさんは少しはなれたところで他の人と和やかに話をしながら、時たま米澤さんにツッコミを入れる。素敵な夫婦のバランス。

会は日が変わるまで続いた。酔っ払った米澤さんはますます陽気になり、『貝がら節』(地元の民謡)を歌って踊るのか踊らないのかもうわけのわからない状態になり、元々知らなかったのか、結局歌えないでグダグダなまま会はお開きになった。

帰りたくないとダダをこねる米澤さんを、よしこさんやみんなが宥め、宇宙人はそれを見送った。なんておかしくて魅力的な人なんだろう。
サンちゃんとミズノさんが、米澤さんの元で働きたいと思うのもわかる。梨を育てる大変さや厳しさよりも、この人のところで働きたいという想いの方が強いのは、当然のように思う。

この日感じたことは、以降の旅や、今の私にかなりの影響を与えることになるのだが、それはまた。