リリーッス!サオリリスです。

しばらくくだらない息抜きにも毒抜きにもヌキにもならないブログばかり書いていましたが、再開したいと思います。もう8月だし!!ヤベーーー!!(て書いてたけどもう9月になってしまいました)

6/26(金)☁☂はわい温泉羽衣

過去ソフトバンクのCMに登場した町「羽合」はハワイと読む。海とも繋がり塩分を含んだ東郷湖ではシジミが採れる。そして珍しいことに、湖底では温泉が沸いている。

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10:00ー倉吉駅で待つ私のもとにやって来たバスは、はわい温泉の「羽衣」という旅館の送迎バスだ。到着するとまず、支配人の佐古さんに館内を案内してもらった。

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佐古さんはなんともいえない味のある人だった。「羽衣」は女将のいる旅館ではないが佐古さんがいる。佐古さんが女装して女将として立つ時があるという。

館内を案内してもらう途中、佐古さん女将ver. の写真が土産物コーナーに貼られているのを見た。見た。(写真はイメージです)



その後は研修を受けた。「羽衣」について・サービスについて・「羽衣」で開催されるイベントについて・佐古さん自身についての話も含めた内容だった。

佐古さんはアントニオ猪木に憧れ、プロレスラーを目指していたという。立派な中年で独身だが、結婚するなら結婚式はアントニオ猪木を呼んで入魂式をしたいという個人的な夢まで話してくれた。

この情報、この数日の役に立つことがあるだろうか・・・

私の具体的な仕事内容については、「もうすぐ、ジェイソンのお母さんにソックリな係長が来られるのでその時に」ということだったので、ジェイソンのお母さんにソックリな係長が来られるのを待つ間にお手洗いを済ます。

どんな人なんだろう・・・ジェイソンのお母さん・・・

お手洗いから戻る、「わあっ!!!!!」カーテンの裏からなんか飛び出してきた!「うわああああああ!!」普通にビックリした。

心臓ばくばくさせながら「ああっ!!ジェイソンのお母さんだ!!!!!ちがう!係長だ!!!!!」となんとか状況把握。

確かに、ちょっと似ている・・・


13:00ー私は係長に連れられて持ち場へ案内された。私の仕事は接客。仕事の前にまず、係長と昼食をとった。それから、私に似合う制服を選んでくれた。羽衣の制服は「はわい」なだけにアロハシャツなのだ。接客係のおばちゃん達によって決定した赤いアロハシャツに着替えた。


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14:00ー宿泊客の情報をチェックし、部屋、人数、内男女・子どもの数などを把握したら、各部屋に行き、人数分の浴衣やアメニティがあるか、掃除が行き届いているか確認。タンスにかかったハンガーまで整える。エアコンの設定をし、スリッパを同じラインに合わせて揃えておく。とても細かいところまで気を配られている。係長と二人で手分けをし、全室のチェックを済ませた。

15:00ーお客様のお出迎え。送迎バスに乗りやってくる宿泊客を出迎え、部屋までご案内する。係長の接客は、丁寧かつ堅苦しくなく、絶妙だ。押し付けたりアピールしたりしない、さりげない気遣い。

17:00ー晩御飯の支度や配膳は、担当するお客様が何時に食事をされるかに合わせて行う。テーブルの上に予め用意しておく食器も、同じ位置、同じラインに合わせて置く。

「えーそんなところまで・・・」ズボラな私の思いを察してか係長が言った「羽衣は歴史ある旅館だけんその分建物も古いけど、だからこそ訪れた人が少しでも気持ちよく過ごせるように、細かなところまで配慮せんとね」

初日の仕事を終えると、係長に宿泊する部屋に案内していただいた。私は二泊三日、その客室を一室お借りした。終始快適に過ごさせてもらったのだが、随所の心配りに係長の姿と言葉が頭ン中に浮かぶ。他の係の方もきっと同じなんだ。「羽衣さん!!涙」

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夜、私は早々と床についた。早起きして朝風呂をいただこうという企んだのだ。朝4:50、目覚めると急いで浴場へ向かった。羽衣の温泉は5:00から入ることが出来る。誰か居るかと思ったけど以外とまだ誰もいなかった。「やった!一番風呂だ!」企みは成功した。

ゆったりと露天風呂に浸かり、うっすらと明るみを帯びる東郷湖を眺める。「あああああ~」染みるほど気持ちいい。二日目の朝は少し寝坊をしてしまったので二番風呂になったけど、それでも5:15には湯に浸かった。それから部屋に戻り、仕事までの間少し眠るのがまた気持ちいい。

ちなみに、羽衣の浴衣はこんなん。
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仕事の前には朝ごはんをいただいた。おいしい!すごくおいしい!和の朝ごはん。ついつい白ごはんおかわりしてしまう。気になったのは、昨日私よりも終わりの遅いシフトだった方々がもう働いている!ということ。そういえば昨日、重い荷物を一緒にはごんでいる時、「大変じゃないですか」と聞いたら、「働けて幸せ」と笑顔が返ってきたのを思い出した。尊い。

そんな羽衣の方々のご好意に甘えてばかりもいられない。気を引き締めた二日目・三日目の仕事は法事の食事の準備と配膳と片付け。私は法事の経験がないので、初の法事は他人の法事となった。「(お坊さんも一緒に食事するんだな・・・)」思わぬ社会勉強をすることになった。



接客係のおばちゃんたちは明るくて楽しい人たちで、毎日楽しく働かせてもらった。気を遣う必要があることもたくさんだけど、足腰も使うので体力面でも大変でもある。だけど、おばちゃんたちはいつも明るいので、負けてられないし、親切にしてもらった分お返ししたい、それだけでモチベーションになった。

三日目、係長は久々の休みをとったらしく不在だった。直接お別れはできなかったんだけど、置き手紙をデスクに置いたら皆さんにご挨拶をして、羽衣を後にした。「またきてね」「お風呂入りに来てね」最後まであたたかい方々だった。

はわい温泉「羽衣」の皆さん、ありがとうございました!おばちゃんたち、いつまでも明るく美しくいて下さい!佐古さん、入魂式出来るといいですね!