6月27日(土)
地元に住むしるみそちゃんという女の子と
Twitterでやり取りをして会う約束をした。
優しい彼女は羽衣での仕事終えた私を車で迎えに来てくれた。

そして、二人で倉吉へ。
倉吉は古い町並みが魅力的な町だ。

最近、グッドスマイルカンパニーの工場が出来たことで
雇用が増えて、町と初音ミクがコラボなんかをしたりして、
なんだかおもしろくなっていきそうな、そんな予感もする。
(ちなみに、地方納税すると、
限定の初音ミクフィギュアが貰えたりするらしい。)

と思い久しぶりに白壁の辺りを歩いてみたが、
あまりそういった雰囲気はなく、
あいかわらずな姿で安心した。

ちなみにこちらが倉吉の名物、白壁。
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前に1度来たことがあるくらいだけど、
この景色結構気に入っている。

白壁沿いのおみやげ屋で
【大山乳業】のアイスクリームを買って、ベンチに座って食べた。
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アイスクリームのフレーバーに悩んでいたら、
しるみそちゃんがブルーベリーを勧めるので言われるがままに購入。
これが大正解!!さすが、しるみそちゃんである。

ブルーベリーソースが、
所謂アイスの中に入ってる安っぽいソースではなく、
果肉がしっかり味わえるドロリとした濃厚なソース。

おいしい!!!!

きっと五郎さんも唸るハズ。
(五郎さんとは:漫画「孤独のグルメ」主人公。
ちなみに「孤独のグルメ」の作画を担当する
谷口ジロー先生は鳥取県出身)

大山乳業の【白バラコーヒー】【白バラ牛乳】は、
コンビニや成城石井に売ってたりするので、是非。

白バラ牛乳は給食で出ていたので、私たち鳥取の子どもは
白バラ牛乳に育てて貰ったと言っても過言じゃない。
ありがとう、大山乳業さん。
(給食の時、鼻から牛乳が出たことがあったなぁ・・・)

その後、カフェ【夜長茶廊】へ。
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音楽好きな若い夫婦が営むカフェは、居心地がよく、
倉吉を訪れる度に立ち寄りたい場所。
古民家を改装したかわいらしい店内で、
カレーとチャイをいただいた。
チャイに使うのはもちろん白バラ牛乳。

実は、私たちが夜長茶廊に入店した時、
どなたかに席をちょっと詰めてもらったり
移動してもらわないといけなかった。

そこで、テーブル席に座っていたお兄さんが
親切にもカウンターへ移動してくれようとしたのだが、
「せっかくなんで一緒にお茶しましょう!」
と冗談半分で言ってみると、
「じゃあ」と言ってノッてきてくれたので、
相席することになった。

(この時、私は地元で遊んでいる感覚と、
『田舎に泊まろう!』とかそういう類で町を訪れている感覚が
入り混じっている状態だったので、
地元の人と話をするということに自然と積極的になっていた。)

お兄さんは、近所で本屋を営む円谷(えんや)さん。
長身で細身でメガネで、見るからに本屋っぽく、
やさしい文系男子といった感じだ。

たのしいおしゃべりをしばらくした後、
お兄さんはそろそろ帰らなきゃという素振りを見せたので、
後でお兄さんの本屋に行きたいと言ったら
ぜひいらっしゃいと言ってくれたので、
カレーを食べたら行きますと食い意地の張った約束をし、
お兄さんとは一度別れた。

私たちはカレーを食べたら約束通り、
お兄さんの本屋【倉吉ブックセンター】へ。

ご実家が元々本屋で、
継ぐ形で円谷さんも本屋になったそうだけど、
現在店内は、お兄さんのアイデアで
ご実家の土間を改装したステキな雰囲気になっているのだった。
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ここで、とても大事な言葉を教わった。

『対面同席五百生(たいめんどうせきごひゃくしょう)』

ブッダの言葉だ。

電車とか店とかで偶然、対面同席した人でも、
実は過去(前世など)の人生の中で関わりがあった人で
縁がある・・・というような意味。

先ほど夜長茶廊で相席をすることになった時、
お兄さんは、この言葉を思い出したというのだ。

もちろん、記憶する中で、私たちは初対面なのだけど、
ブッダ曰く、もう500回くらい、
どこかしら何かしらの関わりをもった私たちなのだ。

おもしろい・・・ブッダめ!!

お兄さんにこの言葉を教えてもらってから、
どんな人も、500回関わってきた縁ある人なんだから、
大切にしようという気持ちが芽生えてくる。
それと同時に、大切に出来なかった人たちを思って
後悔の気持ちも生まれてくる。

これは、私の業かもしれないけど、頭ではわかっていても、
私は、人との付き合いをどこかで投げ出してしまったり、
飽きたり、面倒くさくなったり、努力できなかったりする。
通りすぎていく人がいるのも、自分が通り過ぎるのも、
当然のようにあることかもしれないけど、
納得のいく別ればかりではなかったし、
自分ではこんなハズではと思うことばかりなのだ。

『対面同席五百生』は、そんな私の背筋を正すだけでなく、
今回の旅・・・といってももう残り僅かだが・・・において、
とても重要なテーマともなった。

お兄さんの本屋では、
生死問答-平成の養生訓 (平凡社ライブラリー)/平凡社
¥756
Amazon.co.jp

という本を買って帰(?)った。

しるみそちゃんとは、その後、三朝温泉へ。

しるみそちゃんが、
三朝温泉街の真ん中を流れる三徳川の河原にある足湯に
連れて行ってくれた。

少し前だと蛍も見れたみたいだけど、時期を外した。
それでも、夜風を浴びながら浸かる足湯はとても気持ちが良かった。

こんなところがあったなんて・・・染みる・・・

途中、大阪から来たという老夫婦が浸かりに来た。
男性は、まだ若く渋くかっこよかった。
女性は穏やかで3歩後ろを歩くようなタイプに見えた。

男性は、若いころエネルギッシュで散々遊んだりして
奥さんに寂しい思いをさせたんじゃないかと想像した。
今は、そんな奥さんに感謝し、愛してらっしゃる。

そういう、長い時間をかけて育んだ愛みたいなものが、
二人から感じてとれたのだ。(勝手にだけど・・・)

二人が去った後、しるみそちゃんと、「いいなぁ・・・」
とぼやいて、あんな老夫婦になることを夢見た。
その前に、私たちはどちらも独身だ。

足湯の隣には浴場もあり、誰でも入れる。
が、橋の上から丸見えなので、入っているのはおっさんばかりだ。

三朝温泉は、歴史ある温泉街なのだが、
一度も来たことがなかったので、これが初三朝温泉。

いつか宿の方に泊まってみたい。というほのかな願いは、
以外にも早く叶えられるのだが、それはまたの話。

この日のことは全部、しるみそちゃんのお陰。
しるみそちゃん、本当にありがとう!!

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