昨日は思い立って、水戸の茨城県立歴史館に調査に行ってきた。


首都圏から発する高速道路だと、宇都宮と水戸がちょうど100㎞圏で、普段のドライブにはちょっと物足りなさを感じるのだが、まあ、仕事だからどうでもいいことである。


歴史館では、予め目録から検索をしておいた数百件のデータをもとに、史料群の性格を示すような特徴的な数十件をピックアップして閲覧した。その場で写真撮影もできるのはありがたかった。一貫した史料論に基づいて作成された目録は非常に良くできている。ただ、継続的に見ると、最初期の目録データと最近の目録データの整合性が一部とれていないところもあるが、利用者が注意すれば何とかなるだろう。複数のキーワードで検索するのがベストだろう。


常陸の和算史料がだいぶ埋もれていたことを痛感し、早速次の学会発表でネタにすることにした。常陸には意外と中西流が広まっていたこと、そしてその存在を全国的に再評価しなければならないだろう。もう一度水戸まで来なければ。


帰りはものすごい雷雨で、太平洋に落ちる一筋の稲妻が、夜を青白く反転させる。