数学ニ就テノ十回講義
林鶴一 筆
明治34年
写 1冊
林鶴一(1873-1935)は東北帝国大学の初代数学科教授として知られる数学者・和算史家。
彼が東北大学に着任する前の明治34年、愛媛教育協会喜多部会の夏期講習会で行った講義の原稿をまとめたものがこの冊子である。背表紙には「伊豫大洲ニ於テセル 数学ニ就テノ十回講義」と書かれ、裏表紙には「林鶴一」の署名が認められる。
内容は実数の演算を主とした解説と、西洋の数学史の概説がまとめられており、後の林の和算史家としての活動を予想させるものとなっている。