今日は午前中遅い便に乗って、福岡へ飛んだ。太宰府市にある九州国立博物館に所用があり、半日程福岡に滞在した。



東京では見逃した中国古代文明展をここで観覧し、中国古代史のイメージをさらに広げた。



特に金縷玉衣は圧巻だったなあ。横たえられていたのでさすがに背中だけは見えなかったけれども、足の裏から頭のてっぺんまで、玉で覆われているその姿格好は、古代人の執念というか、霊性といったものに対する希求が直接的に現れていて、そんな気持ちに取り巻かれるような想いに浸りつつ、しばしたたずんでいた。玉の衣の中に収められていた梁国の王の遺体は、とうの昔に朽ち果てていたらしい。形だけ、遺したことになるのか……