週末は、環境省主催のSDGsリーダー研修のブラッシュアップセミナーにお邪魔してきました◎

 

 

今をときめくCOVID-19。

会場にはマスク姿の方も多く、一人ひとりに配られた資料にも、消毒剤が一緒になっていて時代感。

 

周りを見回してみたら主催に環境省の田代さん。

参加者としておとなりの席に古小路さん。(講演前のアイスブレイクで気づきました・・笑)

アイディアピッチのプレゼンターとして南都経済研究所の太田さん。

(ピッチ内で、『SDGs de 地方創生』カードゲームをご紹介いただきありがとうございました!)

『SDGs de 地方創生』ファシリテーターさんにこれでもかってくらい囲まれていてびっくりしました笑

 

元々は、新卒時代から超お世話になりまくっている、eumoの新井さんがキーノートスピーチを担当される!情報をTwitterで見つけて「これは馳せ参じねば!」向かった今回のイベント。

 

お久しぶりの新井さんの話は琴線にふれるワードがたくさんで、トップスピードじゃないとタイピングが脳みそについていけないモードで超集中でお話伺いました。


①内発的な動機に突き動かされ、腹落ちしてきちんと自分の言葉になっていること。

②本業の拡大解釈。豊かさも同時に実現していく経営のバランス。

③お金に使われるのではなく、地域を豊かさで満たす新しいデザインを創り出す

 

の3つを改めて教えていただきました。

 

①内発的な動機に突き動かされ、腹落ちしてきちんと自分の言葉になっていること。

“うわべだけの”“白塗りでごまかした”という意味で使われるwhitewashをもじって作られた、「greenwash」「SDGsウォッシュ」という言葉。

「SDGsの本質と狙いを理解せず、本気で取り組むつもりがないにもかかわらず、表面的に取組にSDGs目標を関連付けること」的な意味で使われていて、聞くと自分もたらりと冷や汗が出てしまうのですがアセアセ

 

「言ってることと、やってることがちがうこと」とシンプルに表してみると、「SDGsに取り組むぞ!」と決めた意思決定者と、実際に取り組みに落とし込んでいく担当者が異なる場合、それって往々に起こることだよな・・と想像します。

 

ただ目標と自社の取り組みを関連付けるだけじゃなくて、「なぜ自分たちはこの課題に取り組むのか。どうしてそのアクションを選択したのか」をちゃんと腹落ちさせて自分のことばにできているかどうか?は非常に大切だと思います。

 

SDGsの本質を楽しみながら、夢中になりながら体感できる『SDGs de 地方創生』ゲームは、その体験者を増やす中で、「まず関心をもってくれた人」を、世の中からウォッシュと呼ばせてしまう危険性もはらんでいるなあと自覚しながら、関心をもった人が実際に自分の行動を考える機会をもてるコンテンツももっと充実させていかなくては!と思いました。

 

そして私も、大きく概念や本質のお話をお伝えするだけじゃなくて、地域の人が好き、小さな手仕事が好き、伝統文化が好き、町並みが好き・・みたいな、自分の関心からもSDGsを話せるようになりたい!と思いましたキラキラ

 

 

②本業の拡大解釈。豊かさも同時に実現していく経営のバランス。

これはずっと鎌倉投信で、新井さんや鎌田さん、そしていい会社の皆さんに教わり続けてきたことなのですーっと内容が入ってきました。

 

「利益は残りカスという意味でうんちに過ぎない」伊那食品塚越会長のお話をずっと聞いて育った社会人人生は非常に幸せだと思う。

 

経営にはバランスが必要で、社会の公器としての社会貢献性と、会社が持続可能であり、関わる人達を幸せにしていける利益性のバランス、双方を高めていくという姿勢は、まさにSDGsの17目標を達成することで目指す世界と一緒だな!と改めて思いました。

 

地球の限界値はとっくに超えた状態で人間の社会生活が営まれていて、地球の「生命維持機能」への影響を軽減して持続可能にしていく取り組みと、関わる一つ一つの国の豊かな開発は相反するゴールではなく、どちらも追い求められる未来を私達は選択できるはず。

 

【全部を同時に】

【すべてはつながっている】

 

『SDGs de 地方創生』事務局としていつもお伝えしているこのメッセージと、これまでクソお世話になってきた鎌倉まわりの皆さんから教わってきたことたちがここでつながりました。

 

 

③お金に使われるのではなく、地域を豊かさで満たす新しいデザインを創り出す

新井さんはお金の専門家なので。

地域経済のお話が出ました。

 

現状の地域通貨の課題。

◎思いを持ったお金を、地域に循環させたくても、主役である地域の住民はイ◯ンが好き問題。

 

◎人口減少時代において、地域循環にこだわりすぎると、循環総量が減少してほそぼそ絞られていってしまう問題。

 

◎PayPayを始めとするスマホ決済アプリ出現により、経済メリットを掲げる地域通貨はもはや選ばれない問題。

 

トリクル・ダウンは起きない。

富の偏在は、「一生かけても使い切れないお金」をもつ資産家を生み出した。

そのお金がこぼれ落ちていくことを願っていたとしても、決してすべてのお金がグラスに注がれることはなく、グラスが満ちきることはあり得ない。

 

お金の流れ、そして役割を変えない限りは。

 

一度地域のお話に戻すと、「お金は、利便性が高すぎる」という言葉が印象的でした。

地域で稼いで、都会や大手資本に使う。

地域を限定して使えるお金にしない限りは、多拠点での複業を支援する施策はますます地域をやせ細らせかねない。

 

そんな中で「お金」と「権力」を分離し、関係性を紡ぎなおすeumoの様々な取り組みについても早回しで色々とご紹介いただきました。

 

「お金」が目の前にあって、その使い方を一所懸命考える・・というだけじゃなく。

「お金とはなにか?」本質に立ち返って、その機能をより良く発揮できる新しいコミュニケーションをデザインする。という視点は、SDGsのバックキャスティングの考え方とも似ていて、(私にとってはだいぶ例えづらい事例ですが)もっとここの接点については詳しく知って皆さんにもお伝えしたいなあと思いました。

 

あっという間の50分で全然まだまだ聞き足りなかったので!

次は美味しい日本酒ご一緒したいです日本酒キラキラ