最近の嬉しいお仕事。
2021年度、千葉県庁さんとご一緒して県内の高校生を対象に介護の仕事を身近に感じ、その魅力の一端を知ることのできるプログラムを開発。
今年度は県内の5つの高校で授業を実施させてもらいました。
授業の中では、介護職が日々の仕事の中で出会う「こんな時どうしよう・・?」という正解のない問いの数々に対して、生徒さん一人一人に「自分だったらこう思う」という意見を発表してもらいます。
そこに、千葉県内の施設で働いている若手職員の皆さん(介護の未来案内人)にも同席いただき、生徒さん同士の話し合いにフィードバックをもらったり、介護職として感じているやりがいについてもお話いただきます。
筋力が落ちて自力での食事摂取が難しい利用者さんがいたら、職員が全部介助して食べてもらうべきか?
・本人の食べやすい食器や位置を工夫して、なるべくご自身で食べてもらえるように関わりたい
・まずは栄養をきちんととって身体を回復させることが大切だから、職員として介助をしたい
認知症があり、周囲の状況が理解しにくく時折他の入居者さんに暴言が出てしまう利用者さん、談話室には出ず自室で休んでもらうべきか?
・他の利用者さんにとって、一回一回の関わりが心に残ってしまう可能性があるから、落ち着くのを待ったほうがいいかもしれない
・この方にとって、他の利用者さんとの関わりは大切なコミュニケーション。その機会を奪ってしまうことなく関われないか
今回のnoteには初回をご一緒した、君津青葉高校の生徒さんとの授業風景を載せているんですが。(遠かった・・笑)
全5回どの高校で実施しても、皆さん課題に真剣に向き合い一人一人思いを聞かせてくださるので、「近頃の若いもんは・・こんなに自分ごととして目の前の課題と向き合い、意見を持てるなんて・・日本の未来・・明るい」涙腺がほろっと刺激されてしまいます。
授業を体験した生徒さんからは
●クラスのみんなと意見交換する機会は貴重。いろんな意見が聞けて興味深かった
●一つの場面でも、いろんな考え方があるから対応を多数決で決めるんじゃなくお互いの意見をきちんと聞き合うことが大切だと思った
●介護の勉強は難しい言葉も多いけれど、授業を通して初めて現場のイメージがわいた
●日々利用者さんと向き合う仕事は正解がなくて難しそうだけどやりがいのある仕事だと思った
●他の人の意見を聞いて、自分の意見が揺らぐこともあって難しかったけど、それが大切なんだなと思った
●人の役に立ちたいし、興味があるから介護の仕事を目指してるけど、介護の仕事を楽しそうと思ったことがなかった。でも、案内人さんから関わりが良い結果につながった時の達成感や、利用者さんから温かい言葉をもらって嬉しかった話、利用者さんが喜んでくれた嬉しさを聞いて魅力的な仕事だと思った
といった感想を寄せていただいています。
この事業を伴走してくださっている千葉県庁さん。
いつも授業の中で生徒さんに対したくさんのお話をしてくださる介護の未来案内人さん。
充実した授業実施に向けて事前準備から調整に奔走してくださる高校の先生方。
そして、毎度前向きに授業に参加し、自分なりに考え、意見を発表してくださる生徒さん。
関わってくださる方が皆さん本当に素敵で、君津やいすみなど人生で初めて訪れる小旅行ばりの移動も結構あるんですが笑
いつもパワーをいただいて仕事がはかどる帰り道です
看護師したり、障害者支援の事業所で働いたり、元旦那様は千葉県の介護職で千葉にたくさん介護のお仕事をしているお友達もできたので。
千葉県で今この事業をご一緒させてもらえていることにご縁を感じながら、じんわり嬉しいなーと思っています。
紆余曲折してきた進路が、こうやって役にたつ日が来ることを思うと、働き方・進み方に悩む人生も悪くないなぁと思えます。
来年以降も多くの実施機会を持てるように、進み方、広げ方も考えていきたいなぁ。