姫が病院に入院して最初にお世話になっているCICUは


全てが個室になっていて


プライバシーが確保されており


希望をすれば付き添いが可能です。


姫とママンは、片時も離れることがなかったので


もちろんCICUでも付き添いを希望しました。


でも・・・


CICUとうところは、スタッフの出入りが半端ない!!


守る必要のない日本時間の生活を


しっかり厳守している姫に合わせ


ママンも一緒にお昼寝しようとするのですが


スタッフが頻繁に訪室するので


寝ていられるわけがなく


ママンは、結局熟睡できない日々を


CICUにいる約5日間ほど過ごしていました。


こんな状態になることは、ある程度覚悟はしていたものの


さすがに連日となると、頭がクラクラ


仮眠をとりたくても


交替してくれる人がいないので


姫を抱っこしながら


夢の世界と現実を行ったり来たり・・・。


時々、ママンが夢の世界を彷徨ったまま帰って来なくなると


小悪魔姫は、わざと補助人工心臓のドライブラインを屈曲させ


アラームをピーピー鳴らして


ママンを現実に引き戻してくれます。



ある時、姫があまりにも頻繁にアラームを鳴らすので


お部屋の前を通りかかったNsが


What?!


と、すごい形相で訪ねてきて


焦ったママンは


シー ケイブ?


シー ケイブド?


シー カベ?

(本当は、She cavedと言いたかった)


と、間違った単語の、無意味な三段活用。


Bend とか Kink とかなんてその時は、全く出てくるわけがなく


おかしな答えを、しかも疑問形で返していました。


そんなママンにあきれ顔のスタッフ


露骨に冷たい態度で、


Huh!?


と一言。


うまく英語を使えなかったママンは


そんな態度にへこみました。



また日本では


頻繁に姫がわざと鳴らすアラームは、原因がはっきりしており


先生やスタッフが信頼してくださっていた事もあって


ママンが停止させておりました。


一方のアメリカは、役割分担がはっきりしていて


VADの管理は、テクニシャンだけ


どんなにピーピーアラームを鳴らしていてもNsが停止させることはありません。


補助人工心臓の機械の位置を少し動かすにも


血栓のチェックも全部テクニシャン


ママンが、日本の感覚でVADの機械に触れようものなら


勝手に触るなと、ナースからお叱りを受けました。


おまけに、


ベッド上でコロコロする姫が


点滴のルートに絡まっていたので、直していたら


また勝手にするなと言われ


ようやく眠りについた姫の


ベッドサイドモニターのアラームが何度もなった時


問題がないアラームを消していたら


また勝手に触るなと怒られ


ママンはスタッフに、かなりマークされていたようです。



でもね、日本でちゃんとナースをしてきて、知識や経験もあるママンです。


機械の設定を勝手に変えちゃいけないことや重要な薬を止めたり、外したりしてはいけないことぐらい


分かってます。


それだけに、ママンのプライドはズタボロにされました。


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アメリカにきても相変わらずな姫


一方のママンは、早々から様々な洗礼?を受け


『郷に入っては郷に従え』


と、気持ちを切り替えるまでに


しばらく時間を要しました。