子供が入院を余儀なくされると

主に母親の付き添い生活がスタートします。

我が家も例外ではなく

姫が生後2ヶ月の時に

小児病棟に入院した事をきっかけに

付き添い生活が始まりました。

姫と離れたくない!

という思いを、尊重してくれた

ママンの両親のお陰で

実現した事でしたが

当時、上の子たちは

まだ、6歳と3歳。

ママ恋しいお年頃です。

姫が病気で、1人で病院で頑張れないから

ママンが付き添って応援するんだよ

って、話したところで

理解できる訳がない。

姫を泣かせると心機能が落ちてしまうから

週末の半日程度を母に預けて

一緒に過ごすぐらいが精一杯で

とにかく寂しい毎日だったと思います。

姉上の小学校初めての春の運動会の時は

朝一で病院で母と交代して家に戻り

急いでお弁当を作って応援に行ったけれど

出場競技に間に合わなくて

応援してやる事もできませんでした(泣)



大阪に転院した時には

子供達に会えるのは1ヶ月に一度になり

夜中にママに会いたくて

寂しさから2人は大泣きし

2人を不憫に思ったママンの母も

一緒に泣くとう日々を過ごしたようです。

また、兄上の幼稚園に入園して初めてのお誕生日会の後

ママと一緒に帰れるはずだったのですが

大阪に戻る電車の時間があったため

他のお友達のママのように最後までいてやることができず

そっと幼稚園を後したため

まだ幼い兄上は

ママを泣きながら探し続けていたそうです。




闘病している子供はもちろんそうですが

兄弟も本当に苦しんでいます。

ママに甘えたいのに甘える事もできず

寂しい思いを、小さな心で押し殺し

兄弟を思って我慢しているんです。

我が子が深刻な病気になると

家族みんながオロオロし必死になるから

兄弟達のケアは後回しになってしまいがちですが

その心の傷って大きなもので

未だに、トラウマになっています。

ママンが定期検査で姫を連れて病院に行こうとすると

いつ帰ってくるの?!またお泊まりするの?

と、寂しい表情をしながら確かめるのです。



家族みんなが一緒に日々を過ごす事って

当たり前の事のように思われるかもしれないけれど

家族の誰かが病気になり

家族がバラバラの生活を強いられる事になると

その当たり前が、とても幸せな事なんだと

気付きます。

特に幼い兄弟たちにとっては

かなり大打撃になります。

ママのいない生活の寂しさを

突然強制されてしまった子供達が

それでもなお

自分もママに愛されていると実感し

一緒に闘病しているんだと自覚して

疎外感を持たずに過ごせるように

ケアをしてあげて欲しいなと思います。





ちなみにママンは

上の子達に会えた時は

思い存分、スキンシップを図りました。

そして、「大好き」「ありがとう」をたくさん伝えました。

大阪にいた時は、交換日記を通じて、2人へのありったけの思いを綴り、

ママンの代わりに母がスキンシップをしっかり図ってくれていました。

アメリカでの滞在中は、ゴールが見えてきた状況だったので、2人の心も穏やかになっていたと思います。




我が子の病気の事で

いっぱい、いっぱいになられるお気持ちは

よく分かります。

でも、ほんの少しの兄弟への声かけやスキンシップが

兄弟達の心の負担を軽減させてやれる事を

知ってもらいたいなと思うのでした。