「内申書の評価が下がるから、震える身体や止めどなく流れる涙を堪えてでも、学校に行きなさい」

と、私は長女に言えません。

実は、長女に不登校になるという選択を勧めてみました。

学校に行きなさい!っていう親はいても

不登校になれば?っていう親はいないよね

って、思ったけれど、

繊細な心を持つ長女の姿を見ていたら

必然的にそういう答えになってしまいました。




事の発端は、長女が通う中学校で起きた事でした。

具合が悪いクラスメイトから助けを求められ

保健室に連れて行ったところ

養護教諭は不在でした。

一緒に待つという選択をしようとしたものの

急激に症状が悪化した友達の様子をみて

慌てて職員室に養護教諭を呼びにいったそうです。

娘の中学校には、軍隊のような変なルールが存在し

入り口で、声を張り上げて教職員に用事を伝えなければいけないそうで

教職員の誰かが反応してくれるまで

叫び続ける事になるんだそうです。

娘は焦る気持ちを抑え

そのルールに真面目に従っていたそうで

聴こえているはずの声を無視する教職員たちに愕然とし

涙を堪えるのに必死だったのだとか…。

反応しない教師達に、強い不信感を覚えながら

結局、事務室に行って対応を求めたけれど

その事務員にも、「あっちいった」

と、一言返事されただけだっただけだそうです。



緊急性が高い今回のケースの場合も

そうでない場合も

生徒が声を上げていているにも関わらず

無視をする教職員の態度は決して許されるものではありません!!!



長女の中学校教師に対する絶望感は

親の私からしても、計り知れず大きいものだと思います。



長女はとても真面目な性格なので

言われた事を、言われた通りに実行するタイプ。

でも、クラスメイトは、どちらかというと担任の指示に従わない子が多いそう

掃除のバケツの片付けや、給食の配膳カートの片付けも

担当であってもやらずにどこかに消えてしまうらしく

結局、娘が全てやるはめに…。

それを一度私から担任に相談したけれど

生徒に指導をしていないのか

それとも、指導したけれど生徒が聞かないのか

状況は全く変わりません。




真面目であること、優しいこと、純粋である事、繊細である事




全て、社会に出れば一番大切にされる要素です。

それなのに、今は、そうである事が原因で

娘にとって苦しい環境になっています。






学校教師の対応については、中学校全体の問題として捉え

娘から状況を確認した翌日に教頭に伝えました。

その翌日には、娘への謝罪が学年主任の先生からあったそうで、改善の方向に向かっています。




でも、娘の心の傷はかなり深いもので

職員室事件があった後から

学校に入ること、教室に入ること、そして職員室に入ること全てが

震えるほど恐怖で、涙が止まらないという症状になって現れるようになりました。





これ以上、人に対して恐怖心や不信感を娘に植え付け

生きている事に絶望感を感じさせる訳にはいきません。

親として、娘を守る為にどうしてあげるといいか、凄く悩みます。








しばらくは、娘に心の休息をさせ

娘がこれからの人生に希望が持てるように

学校ではない環境に身を置いてみること

それは、私の会社に、私と一緒に出社するという

一年早いけど、「13歳の挑戦」をさせてやろうかなと

考えています。





と言っても、訪問先に一緒に連れて行く訳にも行かないので

事務担当として(笑)、そこで、大人の世界を知ってもらおうかと

企んでいます。






長い人生の中で

不登校になるという事なんて

ちっぽけな事です。

苦しみを乗り越られればいいけれど

それを我慢して、自身の人生を自身で閉じるような事だけはして欲しくないから…。