姫から、とても衝撃的な一言をいわれました。

タイトル通り

「からだを交換して欲しいの」と。



学校に登校する準備の最中

暑がりの姫が履きたくもない長ズボンを

履いて行くように伝えた時の事でした。

持久走大会の練習で外を走る予定になっていて

万が一、転んで怪我をしてしまうと

感染リスクに晒されるため

病院行きになってしまうからです。





心臓移植を受けた身体は

呼吸をする事はとても楽で

たくさん走っても苦しくはありません。




でも、泥んこ遊びを素手でしたり

遠足で動物園に行ったり

マスクをせず学校に行ったり

お天気の日は、半袖短パンで外で過ごしたり

お友達が当たり前のようにやっている事をできないのです。




薬を毎日決まった時間に飲まないといけなくて

外を走るときは、どんなに暑くても長袖長ズボン

土を触るときは、必ずゴム手袋をして、土の感触を確かめる事ができません。


そんな自分の身体が不自由なんだという事を

最近、感じるようになってきたようです。





いつかは、言われる事だろうなと

思っていたけれど

いざ、姫から実際に聞かされると

やはり、切なくて、とても申し訳ない気持ちになってしまいました。

もし、代わってあげられるものなら、代わってあげたい。

代わって、思い存分、好きな事をやってほしい。

と、心から思います。




でも、できません。




姫には、どうしても生きていて欲しくて

姫の自由を少し奪っても

姫が生きてくれる事を選んでしまいました。

でも、それは私の勝手。

幼い姫が選択した人生ではないのです。





姫には

赤ちゃんの時、心臓の病気だった事

心臓を交換しないと生きられなかった事

アメリカ人の男の子の心臓が姫の体に来てくれた事

その子が今も姫の胸の中で頑張って動いてくれている事

薬を飲まなければ、頂いた心臓が止まってしまう事

そして、天国に行かなければいけない事

姫のように心臓を交換してもらえずお空にいってしまったお友達もたくさんいる事

だから、頂いた命を大切にしてほしいという話を

姫が理解できる言葉で伝えました。




幼い姫には酷な話です。





これから、どんどん成長する過程の中で 

多感な時期も訪れるでしょう

その都度、迫り来る複雑な思いに

どう向き合ってやればいいのか

姫から発せられた今回の一言で

改めて考えさせられています。


自分の意思で決めたわけではない心臓移植

自らが望んだわけではない移植後の生活

段々とお姉さんになってきて

色んな事が分かるようになり

身体に関する次々と沸き起こる姫からの疑問に

一つ一つ答えてやれるのか

私自身も全く自信がありません💧