辛い気持ちを　隠さずに言える人が羨ましい

確かめたいことを　聞ける人が羨ましい

人の前で　泣ける人が羨ましい


強く生きなきゃいけなかった

重荷になりたくなかった

自分独りで解決しなきゃいけなかった


出来なかったんじゃない

いつか　誰かが気付いてくれると信じてた

だから　待ってたんだ


でも　そんな人は　きっと居ない

今までも　そして　これからも

もう　何十年も　あたしは待った

疲れたと言いながらも　期待した


あなたは　あたしの何を見てきたの？

あたしが　本当に辛い時の言葉を聞いたことがあるの？

あたしの問い掛けに　気付いていたの？

あたしが　本当に泣いている姿を見たことあるの？


本当に辛い時は　言葉になんか出来ない

確かめたいことは　聞けない

本当に泣きたい時は　涙なんか出ない


それが　あたし

あなたの知らない　あたし

最後まで　気付いてもらえなかった　本当のあたし

あなたにだけは　気付いて欲しかった　あたし


気付いてなんて　言えなかった

気付いてるの？　なんて聞けなかった

気付いてよと　泣けなかった


それが　あたし

あなたの知らない　あたし

誰にも　気付いてもらえなかった　本当のあたし

でも　本当は　気付いて欲しかった　あたし



鏡に向かって　笑ってみる

大丈夫だよ　と呟いてみる

あたしが抱きしめてあげるから

だから　泣いていいんだよ


そう　自分に話し掛けてきた

それが　誰も知らない　本当のあたし